過敏性腸症候群漢方

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なかなか解決できないお体の悩みおもいきってご相談ください。

 
 
丸の内大島薬局は、半世紀以上の積み上げてきた経験と知識から漢方薬の可能性を拡げ
患者様の様々なお悩みにお応えしております。

お腹の痛み。下痢したり便秘したり。下痢が続いて、1日何度も何度もトイレに行く。どうしても不安があり、思うように日常生活が過ごせない。気分が落ちて行く。などなど・・・。

そんな過敏性腸症候群のあなたに漢方薬が大きな救いになります。
漢方薬には、たくさんの種類があり、お一人お一人に合った漢方薬を選ぶのは難しいですが、たくさんの種類がある分、より細かなアプローチができるのも漢方薬の特徴です。実際、当店の多くのお客様も、その効果を実感されておられます。



1.過敏性腸症候群の特徴

 
過敏性腸症候群(IBS:irritable bowel syndrome)は、機能性消化管疾患に分類されています。
過敏性腸症候群の診断にも用いられるRome Ⅳ 基準による全世界同時疫学踏査の結果、機能性消化管疾患の症状を持つ者は全人口の40.7%にも及び、IBSは4.1%でした。
日本の有病率は、機能性消化管疾患が40.3%、IBSは2.2%です。
これらのデータからも過敏性腸症候群はとても多くの方が悩み苦しんでおられる疾患であることがわかります。
過敏性腸症候群(IBS)の3つの代表的な特徴をお伝えします。
 

 1)腹痛および腹部不快感とそれに伴う便通の異常

お腹が痛くなります。何の前触れもなく起きることもあります。通勤の途中の電車で突然お腹が痛くなり、電車を途中下車してトイレに駆け込んだりします。便通は、下痢することも便秘になることもあります。
 

2)腹痛は、排便することで軽くなる。

お腹が痛くなって、トイレに行き、排便を済ませると、腹痛は少しだけでも楽になります。
 

3)ストレスがかかるとひどくなる

心理的要因との関係が深いことが分かっています。よってストレスがかかると症状がでやすくなったり、ひどくなったりします。


以上が、代表的な特徴です。過敏性腸症候群の方がこのすべてに当てあてはまるわけではありません。


 
 

2.過敏性腸症候群(IBS)の診断

 
腹痛と便通異常、あるいはそのいずれかが、3ケ月の間に時々起きたり、持続的に起きたりしている場合など過敏性腸症候群が疑わる場合に以下の方法にて診断を行います。
 
過敏性腸症候群は(1)警告症状・徴候(2)危険因子(3)通常臨床検査での異常 (1)~(3)のいずれにも該当しない場合、もしくは、(3)通常臨床検査での異常はあったが、(4)大腸検査で異常がない場合に、Rome Ⅳ 診断基準に当てはまると過敏性腸症候群と診断されます。
 
(1)警告症状・徴候…発熱、関節痛、血便、6か月以内の予期せぬ3kg以上の体重減少、異常な身体所見
(2)危険因子…50歳以上での発症または患者、大腸器質的疾患の既往歴または家族歴
(3)通常臨床検査…末梢血球数、炎症反応、TSH、尿一般検査、便潜血検査、など
(4)大腸検査…大腸内視鏡検査など。

 

Rome Ⅳ 診断基準
 
腹痛が、最近3ヶ月の間に平均して週1回以上あり、次のうち2項目以上の特徴を示す

  • 腹痛が排便に関連する
  • 腹痛が排便頻度の変化に関連する
  • 腹痛が便形状(外観)の変化に関連する

 
(1)~(4)に当てはまらない場合は機能性消化管疾患となり、Rome Ⅳ 診断基準にて過敏性腸症候群を診断します。過敏性腸症候群(IBS)の診断基準を満たすとIBSと診断されます。IBSの診断基準を満たさないと、IBS以外の機能性消化管疾患となります。
 
 

3.過敏性腸症候群の原因

 
IBSの症状は、消化管の運動障害や知覚障害のような機能障害によって引き起こされます。
このような機能障害が起こる背景には、以下のような様々な要因があり、それが単独の要因で発症するのではなく、複数の要因が絡み合って、発症したり悪化させたりすると考えられています。

 

(1)環境

思春期までの成育環境

(2)遺伝

遺伝的な関与はあるが大きな要因ではないと考えられています。

(3)感染

感染性腸炎をきっかけに発症するケースがあり、PI-IBS(post-infection-IBS)と呼ばれています。

(4)炎症

病原微背に物による感染、食物アレルギー、腸内細菌叢の変化が大腸粘膜に軽度の炎症を起こし、IBSの要因になっていると考えられるようになってきました。

(5)腸内環境

IBS患者の84%に小腸での腸内細菌増殖(SIBO)の所見が認められたという報告もあり、腸内環境がIBSの要因になっていると考えられています。

(6)ストレス

心理的ストレスや身体的ストレスがIBSの発症に関与していることは広く知られています。
 
 

4.過敏性腸症候群(IBS)の西洋医学のアプローチ方法

 
西洋医学では、第1段階で、食事・活習慣改善の指導が行われます。そして、消化管に主体を置いた薬物療法がおこなわれます。それでも効果がない場合は、第2段階としてストレスや心理的な影響に着目し、影響があれば、うつの場合は抗うつ薬、不安の場合は抗不安薬が用いられます。他にも、便秘や下痢の治療薬や簡易精神療法(ストレスマネジメント)が行われます。第3段階としては、心理療法がおこなわれます。
 

(1)食事・生活習慣の改善

不規則な生活、慢性的な疲労の蓄積、食事量の不均衡、夜食、睡眠不足、社会的ストレスが、IBSの増悪因子となりますので、これらの食事や生活習慣の改善をおすすめします。
 

(2)薬物療法

高分子重量体
消化管機能改善薬
プロバイオティクス
セロトニン5HT3受容体拮抗薬
止瀉薬
粘膜上皮機能変容薬
塩類下剤
抗不安薬
抗コリン薬
胃腸内ガス駆除剤
 

(3)簡易精神療法

患者のストレス対処法に助言する方法。
 

(4)心理療法

リラクセーション包や催眠療法、認知行動療法のような専門的な方法。
 
 

5.過敏性腸症候群の漢方薬でのアプローチ方法

 
過敏性腸症候群の改善に役立つ漢方薬は、たくさんの種類あります。どの漢方薬があうのかを知るために、今の症状、どのようにお腹が痛くなるのか、便の状態、冷えるとひどくなるのか、温めるとひどくなるか、時間帯による変化はあるか(例えば午前中に多くなるかなど)、お腹が張るか、ストレス的要因で悪化するか、残便感があるか、お腹がぐるぐるなるか、おしっこの回数、冷えの状態、睡眠の状態、発症のきっかけ、など様々な問診をさせていただき、東洋医学的な病態(陰陽、虚実、寒熱、気血水、臓腑など)を推察し、それに合った漢方薬を選んでいきます。比較的早く効果を実感できるケースが多いです。
 

 
6.漢方薬にて過敏性腸症候群の症状が大幅に改善された当店のお客様

 
30代女性

精神的な要因が強く、1日に10回以上、トイレに駆け込み、下痢してしまう。以前は、落ち着くときもあったが、最近は、毎日そんな感じ。どうにかして欲しいと相談。
じっかり問診して、漢方薬と整腸剤を服用してもらうことに。1週間後、来局してもらうと、10回以上言っていたトイレが、2~3回に激減。これで、そこまで不安にならず、外出できるようになると大変喜ばれた。

MESSAGE

/ メッセージ

過敏性腸症候群(IBS)は、腸内の知覚過敏です。本来なら反応することのない程の弱い刺激に腸が過敏に反応してしまいます。また、腸と脳は、腸脳相関という言葉があるように、とても密接に関係しています。よって、脳で受けたストレスは、腸に伝わり、知覚過敏の腸は、それにより過敏に反応してしまうのです。このような体質の改善には、漢方薬はとても効果的です。ご相談ください。


相談担当薬剤師

大島 秀康


大島秀康
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