多嚢胞性卵巣症候群漢方

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PCOS

赤ちゃんが欲しくても、生理周期が長くて、なかなか排卵できなくて、不安がつのり、辛い日々を過ごされていませんか? 生理周期が35日を越えてしまったり、不規則になってしまったり、基礎体温を測定していても2層にならず、ガタガタしてしまっていたり・・・。
漢方薬があなたの大きな救いになります。
漢方薬は、ちょっと信じられない。本当に効くの?
西洋医学が中心の日本の医療では、そう思われても仕方がないかもしれません。
ただ、実際、非常に多くの方が不妊症で漢方薬を服用されて妊娠されています。



丸の内大島薬局正面写真

1.多嚢胞性卵巣症候群の自覚症状

 
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)は、西洋医学では排卵障害に分類され、卵巣内で卵胞の発育に時間がかかってしまい、なかなか排卵できない疾患です。
卵胞が卵巣の中で十分に育つことができず、自力で排卵しにくい体質の方ということになります。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の5つの代表的な自覚症状をお伝えします。
 

1)不妊

ご自身の力でなかなか排卵しにくい体質なので、どうしても不妊の症状がでてしまいます。

2)月経異常

医学用語なので、少し解説させていただきます。
この場合の月経異常は、本来月経がくるはずの年齢なのに月経が来なかったり、月経周期が延びて、39日以上3ヶ月以内であったり、月経は起きるけど排卵が起きていない状態で、基礎体温がギザギザで2層にならなかったり、低温で2層になっている状態です。

3)多毛
4)ニキビが多い
5)肥満傾向である

多嚢胞性卵巣症候群の方は、このすべてに当てあてはまるわけではありません。
一つ当てはまる方もいれば、複数当てはまる方もみえます。
確定診断は、2.多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断基準にて行われますので、一度受診されることをおすすめします。
 
 

2.多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断基準

 
小児慢性特定疾病情報センターさんのホームページに記載されている3つの診断基準をご紹介させていただきます。詳しくは、直接ホームページにてご確認ください。(https://www.shouman.jp/disease/instructions/05_40_087/)
 
1)月経異常(無月経・稀発月経・無排卵周期症のいずれか。)
2)多嚢胞性卵巣
3)血中男性ホルモン高値 またはLH基礎値高値かつFSH基礎値正常
 
1)~3)のすべてを満たす場合、多嚢胞性卵巣症候群と診断されます。
註1)1)~3)のすべてを満たす場合を多嚢胞性卵巣症候群とする。
註2)月経異常は無月経・稀発月経・無排卵周期症のいずれかとする。
註3)多嚢胞性卵巣は、超音波断層検査で量側卵巣に多数の小卵胞がみられ、少なくとも一方の卵巣で2~9mmの小卵胞が10個以上存在するものとする。
註3)の卵巣で2~9mmの小卵胞が10個以上存在するというのが、ネックレスサインと呼ばれているものです。
 
 

3.多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因

 
脳から出ているLH(黄体化ホルモン)と血糖値を下げるインスリンによる卵巣内の男性ホルモンの上昇が、上手く排卵できない原因と考えられています。
ただ、なぜそうなるかは、脳の視床下部や下垂体、卵巣、副腎皮質の機能異常やインスリン抵抗性などが非常に複雑に絡んでいると推定されており、詳しくは分かっていません。
 
 

4.多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の西洋医学のアプローチ方法

 
1)第一は、排卵させるアプローチを行います。

 
クエン酸クロミフェン療法
排卵誘発の第一選択はクエン酸クロミフェンの内服です。
一般的な使用方法は、月経5日目より、1日1~2錠を5日間服用します。
なかなか排卵できないときは、ステロイド(プレドニンなど)を併用することもあります。
 
注射剤(ゴナドトロピン製剤)による誘発法
クエン酸クロミフェンで排卵しない場合はや妊娠成立しない場合にFSH製剤の注射を用います。
ただ、多嚢胞性卵巣症候群の方は、注射の加減が難しく、少量だと排卵できず、少し多くするだけで過剰に反応することがあります。
過剰に反応すると卵巣が腫れあがり、お腹に水が溜まり、重症になると胸にも水が溜まり、血液が濃縮する卵巣過剰刺激症候群(OHSS:ovarian stimulation syndrome)を引き起こすがあります。
 

2)メトホルミンの服用

 
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因にインスリンが関わっているとお伝えさせていただきました。
この対策として、メトホルミンという糖尿病のお薬を服用することがあります。
メトホルミンを服用すると、血糖値を下げてくれますので、過剰にインスリンが分泌されなくなります。
それにより、卵巣での男性ホルモンの上昇も抑えられ、排卵しやすくなります。保険適応外になりますが、糖尿病のお薬としては安価です。
副作用として下痢や吐き気が起こることがあります。
 

3)減量(肥満がある場合)

 
BMIが25以上あれば、インスリンがでにくいような食事GI値の低い食材を多くすることで、体重を減らします。
 

4)外科的療法(卵巣焼灼術)

 
腹腔鏡にて卵巣に穴をあける手術があります。
この手術を行うと薬に対する反応性がよくなったり、自然に排卵できるようになったりします。
しかし、1年ぐらいすると元の状態に戻ってしまうことが多いです。
 

5)体外授精

 
卵胞が7~10mmで採卵して、受精させて凍結します。
その後、解凍胚移植します。
 

5.多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の漢方薬でのアプローチ方法

漢方医学では、卵子が上手く発育できず、未熟な小卵胞がたくさんある原因は、精の力や血の力が弱っていると考えます。
それを補ってあげることが根本的な対策になります。
それにプラスして、多嚢胞性卵巣症候群の方は、卵巣の膜が厚くなっていたり、未熟な卵胞があったりしています。これらを上手に取り除いていかなくてはなりません。
そのためには、お体の状態を伺って、漢方医学でいう気血水の何が滞っているかを判断し、それを改善する漢方薬を服用します。今ある状態を改善し、その原因となっている不足を補う事で、症状が改善されていきます。

 
6.漢方薬にて多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を克服された当店のお客様

 
名古屋市名東区より相談へ来局|漢方薬の服用を開始し、5か月目に多嚢胞性卵巣を乗り越え、妊娠されました。(奥様31歳、ご主人様28歳)
 
近所の婦人科さんから不妊治療専門のクリニックさんへ転院。
それと共に、楽咲さくらさんで不妊症の漢方相談のできる記事をみて丸の内大島薬局での不妊症漢方薬相談を決意され来局。
2週間に1度のペースでカウンセリングを受けながら、漢方薬を服用されました。
生理の量や色の状態や胸のはりなどからその時々の状態に合わせ漢方薬を続けて服用されました。
不妊治療専門のクリニックでは、タイミングをとりながら、不妊の原因を特定する検査を色々行われました。
漢方相談の度にアドバイスさせていただいた食事や運動や睡眠など生活をする上での気をつけないといけないことに対しても積極的に取り組んでいただきました。不妊専門クリニックでの検査の結果、3か月後に不妊の原因が多嚢胞性卵巣であるという診断を受けました。
多嚢胞施卵巣症候群であることも考慮して漢方薬を変更し、さらに、ミトコンドリアを活性化する錠剤も追加で服用していただいきました。
すると2か月後に無事妊娠が分かりました。妊娠後も当店で妊娠中の体調管理をさせていただき、何のトラブルもなく無事出産されました。
 この方は、本当に素晴らしく、何と自然妊娠で2人目を妊娠されて、無事出産されておられます。
一人目の妊娠の時に、しっかり漢方薬を服用された結果、多嚢胞を克服され、排卵しにくい体質をしっかり改善されたのだと思います。

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/ メッセージ

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、卵胞が卵巣の中で十分に育つことができず、自力で排卵しにくい体質の方です。病気と考えるより、体質と理解した方が良いと私は思いますし、多くの医師もそのように考えておられます。妊娠するためには、排卵できるようにならないといけません。そのために、内服薬や注射薬、時には、外科的な処置を行うこともあります。その他にも、糖尿病のお薬を服用する方法もあります。体質の改善には、漢方薬はとても効果的です。病院での治療との相性もとても良いです。二つを組み合わされるのも素晴らしい選択だと思います。多嚢胞性卵巣症候群の方は、排卵できれば、他の原因の不妊症よりも妊娠しやすいです。ご相談ください。


相談担当薬剤師

大島 秀康


大島秀康
ご予約先052-231-1898