
茯苓飲合半夏厚朴湯について詳しく知りたいあなた。
茯苓飲合半夏厚朴湯は、三世紀ごろ中国でまとめらえた医学書「金匱要略」に記載のある茯苓飲と半夏厚朴湯を合わせて処方で、日本で戦前に経験的に使われ始めて漢方薬です。ツムラ116茯苓飲合半夏厚朴湯の添付文書には、5もの効能効果が記載されています。
5つもと驚かれたかもしれません。
ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。
それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、いくつもの症状が改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうこともあることです。
本記事では、茯苓飲合半夏厚朴湯がどのような漢方薬か知りたい方に向けて
- 茯苓飲合半夏厚朴湯の5の効能効果
- 茯苓飲合半夏厚朴湯で改善できる東洋医学的な病態とは?
ついて紹介していきます。
自分に合った漢方薬を選ぶことは、とても難しいことです。
ただ、自分に合った漢方薬と出会った場合、中々治らなかった辛い症状が、嘘みたいに治ることがあります。
自分に合う漢方薬に出会い、辛い症状を改善されることを心から願っております。
1.茯苓飲合半夏厚朴湯の5つの効能効果
ツムラ116茯苓飲合半夏厚朴湯(医療用)の添付文書には、
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、時に動悸、めまい、嘔気、胸やけなどがあり、尿量の減少するものの次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、溜飲、胃炎 と記載されています。
本当に幅広い症状に効果があることが分かります。
ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。
それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、いくつもの症状が改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうこともあることです。
続いてどのようなタイプの人にこのような効果が現れるかをお伝えするため茯苓飲合半夏厚朴湯で改善できる東洋医学的な病態について説明します。
2.茯苓飲合半夏厚朴湯で改善できる東洋医学的な病態について
茯苓飲合半夏厚朴湯が東洋医学的にどのような病態を改善する漢方薬なのかを配合されている生薬から説明していきます。
茯苓飲合半夏厚朴湯
茯苓 (甘・平) 5.0
人参 (甘・微寒)3.0
蒼朮 (苦・温) 4.0
枳実 (苦・寒) 1.5
陳皮 (辛・温) 3.0
生姜 (辛・温) 1.0
半夏 (辛・平) 6.0
蘇葉 (辛・温) 2.0
厚朴 (苦・温) 3.0
茯苓と人参の甘い生薬で、甘い生薬は、肌肉を修復するので、胃を修復して、正常に気が巡る様にしてくれます。また、茯苓は、蒼朮と協力して、余分な水分をおしっこから排泄する働きをしてくれます。陳皮と生姜や半夏や蘇葉の辛みの生薬でと胃の陽気を補い巡らせます。厚朴は、お腹を温めて、腹満を取り除きます。枳実は冷やす生薬なのでは、胃にある熱の停滞に水が絡んでできた痰飲を取り除くのに役立ちます。
正常であれば飲食物は、胃腸で消化吸収されますが、弱ってしまったために、胃に熱の停滞があり、それに水がくっつき痰飲ができてしまった。それを改善するために用いる茯苓飲だけでは、症状が改善せず、気を巡らす半夏厚朴湯の力を借りて、症状を改善する漢方薬であることが分かります。
まとめ
茯苓飲合半夏厚朴湯は、三世紀ごろ中国でまとめらえた医学書「金匱要略」に記載のある茯苓飲と半夏厚朴湯を合わせて処方で、日本で戦前に経験的に使われ始めて漢方薬です。ツムラ116茯苓飲合半夏厚朴湯(医療用)の添付文書には、気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、時に動悸、めまい、嘔気、胸やけなどがあり、尿量の減少するものの次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、溜飲、胃炎 と記載されています。正常であれば飲食物は、胃腸で消化吸収されますが、弱ってしまったために、胃に熱の停滞があり、それに水がくっつき痰飲ができてしまった。それを改善するために用いる茯苓飲だけでは、症状が改善せず、気を巡らす半夏厚朴湯の力を借りて、症状を改善する漢方薬であることが分かります。


