甘麦大棗湯

漢方ツムラ82|詳細漢方処方解説|甘麦大棗湯の代表的なの2つ効果と合うタイプ

甘麦大棗湯について詳しく知りたいあなた。

甘麦大棗湯は、三世紀ごろ中国でまとめらえた医学書「金匱要略」に記載のある非常に歴史のある漢方薬です。

ツムラ甘麦大棗湯の添付文書には、夜泣き、ひきつけの2つの効能効果が記載されています。

漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、いくつもの症状が改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうこともあることです。 

 

本記事では、甘麦大棗湯がどのような漢方薬か知りたい方に向けて  

甘麦大棗湯の効能効果 

甘麦大棗湯で改善できる東洋医学的な病態とは? 

ついて紹介していきます。自分に合った漢方薬を選ぶことは、とても難しいことです。ただ、自分に合った漢方薬と出会った場合、中々治らなかった辛い症状が、嘘みたいに治ることがあります。自分に合う漢方薬に出会い、辛い症状を改善されることを心から願っております。 

 

1.甘麦大棗湯の2つの効能効果 

ツムラ82甘麦大棗湯(医療用)の添付文書には

夜泣き・ひきつけ

と記載されています。

ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。

それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、いくつもの症状が改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうこともあることです。

甘麦大棗湯は、上の症状以外にもノイローゼ、不眠症、癇癪、チックなどにも応用されます。

続いてどのようなタイプの人にこのような効果が現れるかをお伝えするため甘麦大棗湯で改善できる東洋医学的な病態について説明します。

 

2.甘麦大棗湯は東洋医学的にどのような病態を改善する漢方薬なのか 

甘麦大棗湯が東洋医学的にどのような病態を改善する漢方薬なのかを知るために、金匱要略に記載のある甘麦大棗湯の条文をご紹介させていただきます。なぜ漢方の古典をご紹介するかというと、漢方の古典には、「~のような時には、この漢方薬が効きます。」と記載されているからです。 

1)金匱要略(婦人雑病)にある記載にある甘麦大棗湯の条文

婦人、蔵躁、喜、悲傷して哭せんと欲し、象神霊の作す所の如く、数欠伸す、甘麦大棗湯之を主る

婦人の神経症で、しばしば悲しみ、声を上げて泣き、神がかりのような振る舞いをして、あくびを頻繁にするのは、甘麦大棗湯の主治である。 

精神不安で急に悲しくなったり、不安になったりする状態で、あくびを多くするようなときに用いられるのが分かります。婦人病に記載されていることからも女性に用いることが多いことが分かります。

 

2)甘麦大棗湯を構成する生薬

 次に甘麦大棗湯を構成する生薬から考えていきます。

甘麦大棗湯

甘草  (甘・平) 3.0

小麦  (甘・微寒)14.0

大棗  (甘・平) 3.3

甘麦大棗湯は3種類の生薬を配合して作られています。

どれも甘い生薬です。

甘い生薬は緩める働きがあるので、緊張を緩めてくれます。

甘いお薬は脾に入ります。

小麦は甘・微寒なので、脾に入り、津液を増やしてくれます。大棗は血を増やしてくれます。

甘草は緊張を緩めてくれます。

3つの生薬で心を落ち着かせてくれます。

 

まとめ

甘麦大棗湯は、三世紀ごろ中国でまとめらえた医学書「金匱要略」に記載のある非常に歴史のある漢方薬です。

ツムラ82甘麦大棗湯(医療用)の添付文書には、夜泣き・ひきつけの効能効果の記載があります。

東洋医学的に考えると、緊張を緩め、血を増やしてあげることで、心を落ち着かせる働きがあります。

小麦が配合されているので、パンが好きな方にあうことが多い漢方薬です

まずはあなたのお悩みを
お聞かせください

まずはあなたのお悩みを
お聞かせください
まずはあなたのお悩みを

お聞かせください

「これくらいの悩みで相談していいのかな?」と

迷われる方も多くいらっしゃいます。

丸の内大島薬局では、症状の大小にかかわらず、

お一人おひとりの体と心に寄り添ったご相談を大切にしています。 

どんな小さなお困りごとでも、まずはお気軽にご相談ください。

まずはあなたのお悩みを
お聞かせください

「これくらいの悩みで相談していいのかな?」と
迷われる方も多くいらっしゃいます。
丸の内大島薬局では、症状の大小にかかわらず、
お一人おひとりの体と心に寄り添ったご相談を大切にしています。
どんな小さなお困りごとでも、まずはお気軽にご相談ください。

こんな悩みをお持ちの方へ──

  • 生理不順やPMSがつらく、日常生活に支障が出ている
  • ピルをやめた後から体調が不安定になっている
  • 妊活を続けているが、なかなか結果が出ず焦っている
  • 過敏性腸症候群で外出や仕事に不安がある
  • 慢性的な副鼻腔炎で、鼻づまりや後鼻漏が治らない
  • 病院で「異常なし」と言われたが、不調が続いている
  • 薬を飲んでも症状がすぐに再発してしまう
  • 慢性的な疲労感や冷え性に悩んでいる
  • 自律神経の乱れから、不眠や気分の落ち込みがある
  • 将来の健康のために、体質を根本から改善したい

    漢方のご相談はこちらからどうぞ

    日付を選択



    日付を選択


    なかなか改善できないお身体の悩み、ぜひ一度、思い切ってご相談ください。
    なかなか改善できないお身体の悩み、
    ぜひ一度、思い切ってご相談ください。