
ツムラ12柴胡加竜骨牡蠣湯の副作用について知りたいあなた。
実は、漢方医学では、副作用という概念がありません。代わりに「誤治」という概念があります。
漢方医学では、証を見立てて、それに合わせた漢方薬を選択します。
漢方薬を服用して、症状が悪化したり、副作用的な症状が現れたりしたら、証の見立て違いの可能性が高いです。
この証の見立て違いが誤治です。
体に合った漢方薬を選ぶことは、経験や知識がないととても難しく、誤治することはあります。
その場合は、その漢方薬の服用を中止し、漢方薬を選んでもらった医師や薬剤師にそのことを伝えて、別の漢方薬を選んでもらうのが正しい対処法となります。
ただ、漢方薬は長く飲まないと効果がでないと思われ、あまり効果を実感していないにもかかわらず長期間服用していたり、漢方薬が効いて症状が完全にとれたにもかかわらず長期間続けていたり、効果がないからと量をたくさん服用していたりすると、本来の漢方薬の正しい服用方法ではないので、思わぬ症状が現れることがあります。
その思わぬ症状として、ツムラ12柴胡加竜骨牡蠣湯エキス顆粒(医療用)の添付文書には、重大な副作用として間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、その他の副作用として、過敏症(発疹、発赤、掻痒、蕁麻疹など)消化器(胃部不快感など)があげられています。その発生頻度は調査をしていないということで不明になっています。
今回、添付文書に記載のある副作用を中心に柴胡加竜骨牡蠣湯を服用した際に起こるかもしれない症状とその時の対処法、そのような症状が出ないための柴胡加竜骨牡蠣湯の効果的な服用方法についてまとめました。
1.柴胡加竜骨牡蠣湯の副作用
ツムラ12柴胡加竜骨牡蠣湯エキス顆粒(医療用)の添付文書には、
重大な副作用として間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、その他の副作用として、過敏症(発疹、発赤、掻痒、蕁麻疹など)消化器(胃部不快感など)があげられています。
(1)重大な副作用
間質性肺炎
間質性肺炎とは、酸素を取り込む働きをする肺胞と肺胞の間にある間質に炎症が起こり、酸素が取り込めなくなります。
酸素が取り込めなくなるので、息切れや呼吸が苦しくなったり、咳が長引いたりします。柴胡加竜骨牡蠣湯を続けていて、最近息切れするなとか息苦しくなっているなと感じたら、すぐに服用を中止して、受診するようにしてください。
肝機能障害、黄疸
肝臓の細胞が壊れて、本来の働きに障害が起きている状態です。
全身倦怠感、食欲低下、嘔気、黄疸、皮膚のかゆみ、からだのむくみ、腹水などが挙げられます。
柴胡加竜骨牡蠣湯を続けていて、これらの症状を感じたら、すぐに服用を中止して、受診をするようにしてください。
(2)その他の副作用
過敏症(発疹、発赤、掻痒、蕁麻疹など)
配合されている生薬に対して過敏な方に主に皮膚にブツブツができたり、痒くなったりの症状が出る恐れがあります。
柴胡加竜骨牡蠣湯を服用して、皮膚にブツブツがでたり、かゆくなったり、だるくなったりしたら、服用を中止した方が良いです。
消化器(胃部不快感など)
誤治の場合、おきやすい症状です。服用するとどうも気持ち悪いとか、すっきりしないなどありましたら、お体に漢方薬があっていない可能性がありますので、服用を中止して、様子を見てください。
それで、元に戻るようでしたら、薬による影響だと考えられますので、他の漢方薬に変更した方が良いと思います。
2.柴胡加竜骨牡蠣湯の誤治の場合
直前の消化器にも記載しましたが、漢方薬が合わない場合、下痢をしたり、何かおかしいと感じたりします。その場合は、服用を中止した方が良いです。
まとめ
ツムラ柴胡加竜骨牡蠣湯エキス顆粒(医療用)の添付文書には、重大な副作用として間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、その他の副作用として、過敏症(発疹、発赤、掻痒、蕁麻疹など)消化器(胃部不快感など)があげられています。
柴胡加竜骨牡蠣湯を続けていて、最近息切れするなとか息苦しくなっているなと感じたり、全身倦怠感、食欲低下、嘔気、黄疸、皮膚のかゆみ、からだのむくみ、腹水などの症状を感じたりしたら、すぐに服用を中止して、受診するようにしてください。
服用するとどうも気持ち悪いとか、すっきりしないなどありましたら、お体に漢方薬があっていない可能性がありますので、服用を中止して、様子を見てください。それで、元に戻るようでしたら、薬による影響だと考えられますので、他の漢方薬に変更した方が良いと思います。


