
「この記事では、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と診断されて当帰芍薬散などで生理周期が32〜34日に安定した33歳の漢方相談事例をご紹介いたします。」
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と診断され、排卵誘発剤(クロミッド)を服用したが、副作用で2周期目に断念。
漢方薬で生理周期を整えるために相談に。5ケ月で32~34日の生理周期に安定。
- 利用したサービス 漢方相談
- 年齢 33歳 女性
- お住まい 関東地方
- 主なお悩み 多嚢胞性卵巣症候群
- 相談開始時の生理周期 38~42日(最長60日)
- 症状の期間 以前より
- 相談期間 5ヶ月
- ご希望 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を改善したい
- 病院治療との併用状況 あり
※本症例は一例であり、同様の経過や結果を保証するものではありません。
この症例は、次のようなお悩みをお持ちの方に参考となる内容です。
- PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と診断された
- 妊活を始めたが授からない
- 生理周期が35日以上になることが多い
- 排卵誘発剤の副作用がつらい
- PMSが重い
- 生理痛がある
- 生理前の胸の張りや便秘に悩んでいる
- 体質改善も考えたい
事例の概要
本事例は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断を受け、クロミッドによる排卵誘発を実施しましたが、副作用のため2周期で断念されました。
その後、漢方薬により。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を改善したいと相談されました。
PMSの症状も強く、生理痛がある、生理前の胸の張りや便秘の症状もあり、それらの症状と生活習慣を踏まえ、漢方薬と栄養補助を組み合わせて開始しました。
4ケ月ごろから当帰芍薬散に切り替え1か月後から生理周期が32~34日の生理周期に安定するようになりました。
ご相談時のお悩み
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)による生理不順とPMS症状
ご相談までの経過
妊活を開始後、タイミング法を続けても妊娠に至らず、婦人科を受診されました。
血液検査などから多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断され、排卵誘発剤のクロミフェン(クロミッド)が処方されました。
しかし、
- 肌荒れ
- 吐き気
- 卵巣付近の痛み
- イライラ
- 顔からの汗が増える
などの症状が現れ、2周期で服用を中止されました。
「体調を整えながら妊活を続けたい」と考え、漢方相談に来局されました。
初回相談時のお身体の状態
- 生理周期は38〜42日
- 年に1〜2回は約60日まで延びることがある
- 生理前に胸が張る
- 生理前は便秘になりやすい
- 経血に塊が混じる
- PMSが強い
- 学生時代は寝込むほどの生理痛があった
食生活や生活習慣も含めて確認したところ、栄養面の偏りも考えられたため、食事内容についてもご提案しました。
ご提案した内容
漢方相談
PMSの症状も強く、生理痛がある、生理前の胸の張りや便秘の症状もあり、それらの症状と生活習慣を踏まえ、漢方薬と栄養補助を組み合わせて開始しました。
その後は、2週間に1度のペースでお体の状態を伺い、その時点のお身体の状態に合わせた漢方薬をご提案しました。
生活面でのアドバイス
- 朝食は和食でしっかり摂取してもらうこと
- 休息する時間を確保すること
- 睡眠時間を十分に確保する
- シャワーで済まさず、じわっと汗をかくまでしっかり湯船につかること
- ストレス対策として飲酒をされていましたので、体の負担を考えて、筋腫ではなく量を減らしてもらうようにお願いした
相談後の経過
初回
体質や生活習慣を踏まえ、漢方薬と栄養補助を組み合わせて開始しました。
1か月後(生理周期59日)
クロミフェンの影響も考えられる中で生理が来潮しました。
この時点で、
- 胸の張りが軽減
- 生理前の便秘
- 食欲増加
- お腹の張り
- 風邪のような症状
などがみられたため、お身体の状態に合わせて漢方薬を調整しました。
次周期(36日)
- PMSがこれまでで最も軽く感じられた
- イライラが軽減
- 経血の塊が減少
- 鮮やかな赤色の経血が増えた
一方で、
- 生理中の疲労感
- 腰の重だるさ
- のどの渇き
がみられたため、再度漢方薬を見直しました。
その後
さらに体調の変化を確認しながら漢方薬を調整した結果、当帰芍薬散を継続する方針となりました。
服用中は、
- 下腹部の違和感
- むくみ
- 眠気
- 焦燥感
など、その時々の状態を確認しながら経過をみました。
当帰芍薬散継続後の変化
継続服用により、
- 基礎体温の変動が安定してきた
- 生理前のイライラが短期間になった
- 腰痛やだるさが以前より軽くなった
- PMSが以前より過ごしやすくなった
といった変化がみられました。
その後も継続した結果、生理周期は32〜34日で安定するようになりました。
ご本人のご感想
漢方薬を服用し始めて、PMSの症状が軽くなったり、生理周期が徐々に改善してきたりと、体に良い変化が色々と出て来て、嬉しくて飲み続けようと思いました。
生理周期が安定してきて本当に良かったです。
漢方相談担当者より
── 担当大島から
PCOSでは、生理周期だけでなく、PMSや生理痛、体調の変化など、さまざまな症状を伴うことがあります。
当薬局では、初回の体質評価だけでなく、毎回のお身体の変化を確認しながら漢方薬を調整しています。
この症例でも、一つの漢方薬を固定するのではなく、その時々の体調に合わせて見直しを行い、最終的に当帰芍薬散を継続することで、生理周期や体調の変化がみられました。
※本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。漢方薬の選択は体質や症状、生活習慣、服用中のお薬などを総合的に判断して行います。
漢方相談担当者の考察
この症例では、最初から当帰芍薬散を服用したわけではありません。
相談時のお身体の状態に合わせて漢方薬を調整しながら経過をみた結果、最終的に当帰芍薬散が体質に合うと判断し、継続しました。
PCOSでは、
- 生理周期
- PMS
- 生理痛
- 睡眠
- むくみ
- ストレス
- 胃腸の状態
などを総合的に確認することが大切だと考えています。
よくある質問
当帰芍薬散はPCOSの方にも使われますか?
当帰芍薬散は、冷えやむくみ、月経不順などを伴う方に用いられることがある漢方薬です。
ただし、PCOSだから全員に適しているわけではなく、体質や症状を確認したうえで選択することが重要です。
PCOSなら当帰芍薬散だけ飲めば改善しますか?
PCOSの状態や体質は人によって異なります。この症例でも、体調の変化に合わせて複数回漢方薬を見直し、最終的に当帰芍薬散を継続しています。
クロミッドと漢方は併用できますか?
病院での治療と並行して漢方相談を受けられる方もいます。服用中のお薬や体調を確認しながら、必要に応じてご提案しています。
生理周期が40日くらいでもPCOSでしょうか?
生理周期が長いからといって、必ずPCOSとは限りません。診断は婦人科での検査をもとに行われます。生理周期の乱れが続く場合は、婦人科への相談をおすすめします。
漢方相談ではどのようなことを聞かれますか?
生理周期や基礎体温だけでなく、睡眠、食事、便通、冷え、ストレス、生活習慣、服用中のお薬なども確認し、総合的に体質を評価します。
この症例から分かること
この症例では、
- 排卵誘発剤の副作用に悩んでいたこと
- 生理周期だけでなくPMSも改善傾向がみられたこと
- その都度、体調に合わせて漢方薬を調整したこと
- 当帰芍薬散を継続後に生理周期が32〜34日で安定したこと
が特徴でした。
体質や症状は一人ひとり異なるため、漢方薬も同じものが適するとは限りません。当薬局では、現在のお身体の状態を丁寧に確認しながら、その方に合わせた漢方相談を行っています。

