黄耆建中湯

寝ても疲れが取れない時の漢方薬|黄耆建中湯の効果

「寝ても取れない疲れ」対策の漢方薬をお探しのあなた。
黄耆建中湯について詳しく知りたいあなた。
黄耆建中湯は、「虚労」をとる代表漢方処方です。
「虚労」とは、簡単に言えば「寝ても疲れが取れない状態」です。
黄耆建中湯は、脾胃(西洋医学的には、胃や膵臓)の弱りを補う小建中湯に黄耆を加えたものです。小建中湯については、こちらをクリックしてください。
黄耆建中湯は、気血の不足によっておこる「虚労」に効果的です。
漢方薬には証と言って合うタイプ合わないタイプがあります。
合わないタイプの方が服用するとその効果を実感できなかったり、思わぬ副作用がでたりすることもあります。
黄耆建中湯について詳しく解説しますので、自分のお体に合うかどうか考えながら、読み進めて下さい。

1.黄耆建中湯の合うタイプと症状(説明書より)

体力虚弱で、疲労しやすいものの次の諸症:虚弱体質、病後の衰弱、ねあせ、湿疹・皮膚炎、皮膚のただれ、腹痛、冷え症。 

2.黄耆建中湯の合うタイプと症状(配合生薬より)

黄耆建中湯は、7つの生薬から構成されています。この生薬の働きをひとつひとつみていくことで、黄耆建中湯のあうタイプが分かってきます。

2-1 桂枝(けいし)

桂枝(けいし)は、辛く温める生薬で、陽気を補い、発汗を促します。

2-2 芍薬(しゃくやく)

芍薬(しゃくやく)は苦くて温めも冷やしもしない生薬で、筋肉のたるみをひきしめて痛みや凝りをとります。

2-3 生姜(しょうきょう)

生姜(しょうきょう)は、ショウガのことで、辛く温める生薬で、胃を温めて発汗させる働きがあります。

2-4 甘草(かんぞう)

甘草(かんぞう)は、甘くて温めも冷やしもしない生薬で、気力を増やす働きがあります。

2-5 大棗(たいそう)

大棗(たいそう)は、なつめの実で、甘くて温めも冷やしもしない生薬で、胃を元気にして血のめぐりをよくする働きがります。

2-6 膠飴(こうい)

膠飴(こうい)は、水飴で、甘くて温める生薬で、特に脾胃(胃や膵臓)に元気をつけて、体を元気にします。また。お腹の痛いのを治します。甘味は、心を助けますので、心臓のポンプの働きを助けて血行をよくします。

2-7 黄耆(おうぎ)

黄耆は、甘くて少し温める生薬で、肌肉にある冷えを取り除きます。強壮、強心、利尿、汗止などの働きがあります。

2-8 すべての生薬を合わせて考えてみると

以上配合されている生薬から考えると、甘草と生姜と大棗と膠飴で脾胃(胃や膵臓)を元気にして血流を良くして、全身に酸素と栄養を届けられるようになり、疲労が取れます。
生姜と桂皮の働きで、陽気を発散させて体中を元気にします。
また、黄耆により、肌肉の冷えをとって、寝汗を治します。

3.黄耆建中湯の合うタイプと症状(漢方の古典より)

虚労で気血の不足によっておこる病。

4.黄耆建中湯の服用体験

私の体験例をご紹介します。インフルエンザにかかり、それをこじらせ、熱が下がらず、咳がひどくなり、肺炎のような症状でした。1週間ぐらいしてようやく熱も下がり落ち着きました。すごく、体力を消耗したため、ものすごい寝汗をかくようになってしまいました。その際、黄耆建中湯の煎じ薬を服用したら、1日でその寝汗が半分くらいに減り、2日で寝汗が治まりました。体力が回復するまで服用しようと思い、1週間続けて、健康な状態まで回復しました。

5.まとめとして

黄耆建中湯は、「寝ても取れない疲れ」の中でもひどく弱っている時に使用します。
また、皮膚病にも多く用いられます。
黄耆建中湯は、脾胃(西洋医学的には、胃や膵臓)の弱りがあります。
黄耆建中湯は、~湯なので、煎じ薬です。
エキス顆粒もお湯に溶かして服用してみて下さい。
効果を早く実感するためにも、出来ましたら煎じ薬を飲まれることをおすすめします。

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