多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

赤ちゃんが欲しいのに、生理周期が長く排卵がなかなか起こらず、不安や焦りを抱えていませんか。生理周期が35日以上続いたり不規則になったり、基礎体温を測っても二相にならず乱れてしまったり…。そんな毎日はとてもつらいものです。

そのようなお悩みに対して、漢方薬は大きな助けとなります。
「本当に漢方で効くの?」と、疑問を持たれる方も少なくありません。西洋医学が中心の日本の医療では、そう思われても仕方がないかもしれません。しかし実際には、多くの方が不妊症の治療に漢方を取り入れ、妊娠という結果につなげています。

私たちはこれまで多くの患者様のご相談を受けてきた経験から、適切な漢方薬を選べば多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)による生理不順は高い確率で改善できると考えています。漢方薬の選択肢は幅広く難しいものですが、だからこそ専門的な知見が大切です。

多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS) は、

漢方治療と非常に相性の良い
疾患です。

お話を丁寧に伺いながらお身体の状態を把握し、その時々に最適な処方をご提案します。
当薬局では、約3〜6ヶ月で生理不順を整え、6〜12ヶ月での妊娠を目指しております。
どうぞ一人で悩まず、まずはご相談ください。

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(仮名)
佐藤 由紀
さん

37歳女性 / 会社員(営業職)

半年前からピルを止めて妊活を開始。
クリニックにて血液検査を数値から多嚢胞性卵巣症候群の疑いを指摘される。32日、36日、31日、39日で生理がきている。
病歴・通院歴

妊活を決意して婦人科を受診したところ、多嚢胞性卵巣症候群の疑いを指摘されました。タイミングをとっていたものの妊娠せず、漢方薬に期待して来局されました。

服用の経過

仕事の人間関係のストレスが強く、ワインが好きということで、その辺りの影響が強いのではないかと判断し、下痢気味ということで整腸剤と生薬を発酵したエキスと五苓散を服用を開始しました。

〈1ヶ月後〉
生理が来て、多少の胸の張り、生理痛が少しあったので、水の偏在を取り除く五苓散から熱の偏在を取り除くために小柴胡湯に変更しました。

〈2ヶ月目〉
排卵がスムーズにな里ました。ただ、生理前に寝汗があり、口の渇きがでてきたので、小柴胡湯を柴胡桂枝乾姜湯に変更しました。

〈3ヶ月目〉
生理周期と基礎体温も安定してきました。少し下痢気味で多少浮腫みもあることから、柴胡桂枝乾姜湯を当帰芍薬散に変更しました。

その後、お身体の状態に合わせて漢方薬をエッキや八味丸などに変更し、8か月目に妊娠に至りました。

改善後の様子

定期的に排卵するようになり、ご自身も体調が良くなっているという実感がでてきました。職場の人間関係にも悩むことも減り、前向きに仕事ができるようになりました。

生理が安定してくると、妊活に前向きな気持ちになれました。何より体が軽くなり、気持ちまで楽になったのが大きかったです。仕事と家庭を両立しながらも、無理なく妊活を続けられるようになりました。

この症状の改善事例を見る

01

自覚症状

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)は、西洋医学では排卵障害に分類され、卵巣内で卵胞の発育に時間がかかってしまい、なかなか排卵できない疾患です。
卵胞が卵巣の中で十分に育つことができず、自力で排卵しにくい体質の方ということになります。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の5つの代表的な自覚症状をお伝えします。

  1. 不妊:ご自身の力でなかなか排卵しにくい体質なので、どうしても不妊の症状がでてしまいます。
  2. 月経異常:本来月経がくるはずの年齢なのに月経が来なかったり、月経周期が延びて、39日以上3ヶ月以内であったり、月経は起きるけど排卵が起きていない状態で、基礎体温がギザギザで二相にならなかったり、低温で二相になっている状態です。
  3. 多毛
  4. ニキビが多い
  5. 肥満傾向である

02

診断基準

日本では、長らく『妊産婦2007』の以下の診断基準が使用されてきました。

  1. 月経異常(無月経・稀発月経・無排卵周期症のいずれか。)
  2. 多嚢胞性卵巣
  3. 血中男性ホルモン高値 またはLH基礎値高値かつFSH基礎値正常

上記1.~3.のすべてを満たす場合、多嚢胞性卵巣症候群と診断されます。

(註1) 1.~3.のすべてを満たす場合を多嚢胞性卵巣症候群とする。
(註2) 月経異常は無月経・稀発月経・無排卵周期症のいずれかとする。
(註3) 多嚢胞性卵巣は、超音波断層検査で量側卵巣に多数の小卵胞がみられ、少なくとも一方の卵巣で2~9mmの小卵胞が10個以上存在するものとする。

註3の「卵巣で2~9mmの小卵胞が10個以上存在する」というのが、ネックレスサインと呼ばれているものです。

現在は、日本産婦人科学会生殖・内分泌委員会2024の新しい基準ができています。

  1. 月経周期異常 多嚢胞卵巣
  2. または AMH高値 アンドロゲン過剰症
  3. または LH高値

詳しくは、
『多囊胞性卵巣症候群に関する全国症例調査の結果と本邦における新しい診断基準(2024)について』をご覧ください。多毛とAMHが組み込まれているのが特徴となっております。

03

原因

脳から出ているLH(黄体化ホルモン)と血糖値を下げるインスリンによる卵巣内の男性ホルモンの上昇が、上手く排卵できない原因と考えられています。
ただ、なぜそうなるかは、脳の視床下部や下垂体、卵巣、副腎皮質の機能異常やインスリン抵抗性などが非常に複雑に絡んでいると推定されており、詳しくは分かっていません。

04

西洋医学の
アプローチ方法

〈排卵させるアプローチ〉

第一は、排卵させるアプローチを行います。

  • クエン酸クロミフェンによる排卵誘発
排卵誘発の第一選択はクエン酸クロミフェンの内服です。一般的な使用方法は、月経5日目より、1日1~2錠を5日間服用します。なかなか排卵できないときは、ステロイド(プレドニンなど)を併用することもあります。
  • レトロゾールによる排卵誘発
最近は、レトロゾールによる排卵誘発を行うケースも増えてきています。
  • 注射剤(ゴナドトロピン製剤)による誘発法
クエン酸クロミフェンで排卵しない場合はや妊娠成立しない場合にFSH製剤の注射を用います。ただ、多嚢胞性卵巣症候群の方は、注射の加減が難しく、少量だと排卵できず、少し多くするだけで過剰に反応することがあります。過剰に反応すると卵巣が腫れあがり、お腹に水が溜まり、重症になると胸にも水が溜まり、血液が濃縮する卵巣過剰刺激症候群(OHSS:ovarian stimulation syndrome)を引き起こすがあります。

〈メトホルミンの服用〉

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因にインスリンが関わっているとお伝えさせていただきました。 この対策として、メトホルミンという糖尿病のお薬を服用することがあります。メトホルミンを服用すると、血糖値を下げてくれますので、過剰にインスリンが分泌されなくなります。それにより、卵巣での男性ホルモンの上昇も抑えられ、排卵しやすくなります。 保険適応外になりますが、糖尿病のお薬としては安価です。副作用として下痢や吐き気が起こることがあります。

〈減量(肥満がある場合)〉

BMIが25以上あれば、インスリンがでにくいような食事GI値の低い食材を多くすることで、体重を減らします。

〈外科的療法(卵巣焼灼術)〉

腹腔鏡にて卵巣に穴をあける手術があります。 この手術を行うと薬に対する反応性がよくなったり、自然に排卵できるようになったりします。 しかし、1年ぐらいすると元の状態に戻ってしまうことが多いです。

〈体外授精〉

卵胞が7~10mmで採卵して、受精させて凍結します。

その後、解凍胚移植します。 〈ピルの服用〉

胎児希望のない場合は、ピルを服用して定期的に消退出血を起こし、子宮内膜癌の発症リスクを減らすこともあります。

05

漢方薬での
アプローチ方法

漢方医学では、卵子が上手く発育できず、未熟な小卵胞がたくさんある原因は、精の力や血の力が弱っていると考えます。それを補ってあげることが根本的な対策になります。

それにプラスして、多嚢胞性卵巣症候群の方は、卵巣の膜が厚くなっていたり、未熟な卵胞があったりしています。これらを上手に取り除いていかなくてはなりません。

そのためには、お体の状態を伺って、漢方医学でいう気血水の何が滞っているかを判断し、それを改善する漢方薬を服用します。今ある状態を改善し、その原因となっている不足を補う事で、症状が改善されていきます。

みなさまから寄せられる
よくあるご質問

病院で治療しても改善しなかったのですが、本当に相談してよいのでしょうか?

もちろんご相談ください。丸の内大島薬局では、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ピル中止後の生理不順、過敏性腸症候群(IBS)、慢性副鼻腔炎など、病院や一般の漢方薬局で改善が難しかった症状に多く対応してきました。
「どこに行っても良くならなかった」という方こそ、私たちが次の選択肢として寄り添い、漢方・自然薬・栄養学・生活改善を組み合わせた新しいアプローチをご提案いたします。

初回の相談にはどれくらい時間がかかりますか?

相談内容にもよりますが、60分~120分くらいかかります。
じっくり、今までの経過をじっくり伺い、その原因を追究していくとともに、漢方医学的にお体のどこに負担がかかっていくかを把握しないといけないため、お時間をいただいております。

漢方薬はどのくらい飲み続ければ効果が出ますか?

今までの経験から、1ヶ月から2ヶ月程度服用いただければ、何かしらの体調の変化を感じとっていただけます。

相談に費用はかかりますか?

相談料金はいただいておりません。
相談時に、お悩みの病気や症状や不安などお話しください。私どもからもご質問をさせていただき、原因を追究していくとともに東洋医学的なお体の状態を把握していきます。その後、東洋医学的なおからだの状態をご説明し、対応策の費用面について説明いたします。ご説明にご了承いただける場合、お薬を準備いたします。ご了承いただけなければ、そこで相談は終了となります。
初めから、漢方薬名をお伝えするような相談は受け付けておりませんのでご了承ください。

どんな症状でも相談できますか?

まずは、一度ご相談ください。対応が難しい場合は、その時に返答をさせていただきます。

他の病院の薬と併用しても大丈夫ですか?

基本的に病院のお薬との併用も大丈夫です。ただし、漢方薬の重複になると、問題が出てくるケースもございますので、相談時に詳しくお伺いし、対応させていただきます。

漢方薬は苦いイメージがありますが、飲みやすいですか?

たしかに漢方薬は独特の風味がありますが、苦い漢方薬でも自分に合った漢方薬は、おいしく感じるということもあります。エキス顆粒や錠剤の製剤もありますので、飲みにくい場合は、ご相談いただければと思います。

遠方に住んでいるのですが、オンラインや電話相談は可能ですか?

オンラインや電話でのご相談も可能です。LINEの公式アカウントにご登録いただいてご相談のご予約をいただくと、予約の日時に通話リクエストを送信しますので、それを押していただくと、ビデオ通話で相談ができます。その他、そのままLINEのトーク機能で漢方相談を行うことも可能です。

子どもや高齢者でも服用できますか?

服用できます。

漢方薬は保険がききますか?

当店で扱う漢方薬はすべて自由診療(自費)となり、健康保険は適用されません。ただし、初回のご相談時にお客様の体質や症状を伺いながら、目安となるご予算をしっかりお伝えしますので、ご安心ください。
一般的な保険診療では扱われない天然薬や自然薬も取り揃えており、体質改善や根本からのケアを目的としたご提案が可能です。

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特定疾患の情報や体質改善のヒントも
定期的にお届けします。

丸の内大島薬局では、LINEを通じて
初回相談や日常のご質問を承っております。
さらに今後は、多嚢胞性卵巣症候群、脱ピル後の不調、
過敏性腸症候群、副鼻腔炎といった特定疾患に関する最新の知識や、
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「これくらいの悩みで相談していいのかな?」と
迷われる方も多くいらっしゃいます。
丸の内大島薬局では、症状の大小にかかわらず、
お一人おひとりの体と心に寄り添ったご相談を大切にしています。
どんな小さなお困りごとでも、まずはお気軽にご相談ください。

こんな悩みをお持ちの方へ──

  • 生理不順やPMSがつらく、日常生活に支障が出ている
  • ピルをやめた後から体調が不安定になっている
  • 妊活を続けているが、なかなか結果が出ず焦っている
  • 過敏性腸症候群で外出や仕事に不安がある
  • 慢性的な副鼻腔炎で、鼻づまりや後鼻漏が治らない
  • 病院で「異常なし」と言われたが、不調が続いている
  • 薬を飲んでも症状がすぐに再発してしまう
  • 慢性的な疲労感や冷え性に悩んでいる
  • 自律神経の乱れから、不眠や気分の落ち込みがある
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