
半夏厚朴湯の副作用について知りたいあなた。
実は、漢方医学では、副作用という概念がありません。代わりに「誤治」という概念があります。漢方医学では、証を見立てて、それに合わせた漢方薬を選択します。漢方薬を服用して、症状が悪化したり、副作用的な症状が現れたりしたら、証の見立て違いの可能性が高いです。
この証の見立て違いが誤治です。
体に合った漢方薬を選ぶことは、経験や知識がないととても難しく、誤治することはあります。その場合は、その漢方薬の服用を中止し、漢方薬を選んでもらった医師や薬剤師にそのことを伝えて、別の漢方薬を選んでもらうのが正しい対処法となります。
ただ、漢方薬は長く飲まないと効果がでないと思われ、あまり効果を実感していないにもかかわらず長期間服用していたり、漢方薬が効いて症状が完全にとれたにもかかわらず長期間続けていたり、効果がないからと量をたくさん服用していたりすると、本来の漢方薬の正しい服用方法ではないので、思わぬ症状が現れることがあります。
その思わぬ症状として、ツムラ16 半夏厚朴湯エキス顆粒の添付文書には、頻度不明で過敏症(発疹、発赤、皮膚掻痒等)肝機能以上(AST・ALTの上昇)があげられています。
今回、添付文書に記載のある副作用を中心に半夏厚朴湯を服用した際に起こるかもしれない症状とその時の対処法、そのような症状が出ないための半夏厚朴湯の効果的な服用方法についてまとめました。
半夏厚朴湯の副作用
ツムラ16 半夏厚朴湯エキス顆粒の添付文書には、頻度不明で過敏症(発疹、発赤、皮膚掻痒等)肝機能異常(AST・ALTの上昇)があげられています。過敏症は、配合されている生薬に対して過敏な方に主に皮膚にブツブツができたり、痒くなったりの症状が出る恐れがあります。肝機能異常は、血液検査をしないとわかりませんが、だるさなどの自覚症状があると肝機能異常を疑います。
どちらも頻度不明であること、過敏症と肝機能異常は、どのお薬にも記載のある副作用であるため、比較的副作用のおきにくい漢方薬であると言えます。
半夏厚朴湯を服用して、皮膚にブツブツがでたり、かゆくなったり、だるくなったりしたら、服用を中止した方が良いです。
半夏厚朴湯の誤治
漢方薬が合わない場合、気持ち悪くなったり、下痢をしたり、何かおかしいと感じます。その場合は、服用を中止した方が良いです。
まとめ
ツムラ半夏厚朴湯エキス顆粒の添付文書には、過敏症(発疹、発赤、皮膚掻痒等)肝機能異常(AST・ALTの上昇)があげられています。その発生頻度は調査をしていないということで不明になっています。
頻度が多ければ調査を行うのと、他の漢方薬の添付文書副作用の項目を比べても少ないので、副作用は少ないと考えてよいと思います。誤治で半夏厚朴湯が合わない場合、気持ち悪くなったり、下痢をしたり、何かおかしいと感じます。その場合は、服用を中止した方が良いです。


