柴胡加竜骨牡蠣湯

漢方ツムラ12|詳細漢方処方解説|柴胡加竜骨牡蛎湯の代表的な9つの効果と合うタイプ

柴胡加竜骨牡蠣湯について詳しく知りたいあなた。柴胡加竜骨牡蠣湯は、三世紀ごろ中国でまとめらえた医学書「傷寒論」に記載のある非常に歴史のある漢方薬です。ツムラ柴胡加竜骨牡蠣湯の添付文書には、9つもの効能効果が記載されています。9つもと驚かれたかもしれません。ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、いくつもの症状が改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうこともあることです。 

本記事では、柴胡加竜骨牡蠣湯がどのような漢方薬か知りたい方に向けて 

柴胡加竜骨牡蛎湯の効能効果 

柴胡加竜骨牡蛎湯で改善できる東洋医学的な病態とは?  

ついて紹介していきます。自分に合った漢方薬を選ぶことは、とても難しいことです。ただ、自分に合った漢方薬と出会った場合、中々治らなかった辛い症状が、嘘みたいに治ることがあります。自分に合う漢方薬に出会い、辛い症状を改善されることを心から願っております。 

 

1.柴胡加竜骨牡蛎湯の9つの効能効果

ツムラ12柴胡加竜骨牡蛎湯(医療用)の添付文書には

比較的体力があり、心悸亢進、不眠、いらだち等の精神症状のあるものの次の諸症

高血圧症、動脈硬化症、慢性腎臓病、神経衰弱症、神経性心悸亢進症、てんかん、ヒステリー、小児夜啼症、陰萎 

本当に幅広い症状に効果があることが分かります。ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、いくつもの症状が改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうこともあることです。

続いてどのようなタイプの人にこのような効果が現れるかをお伝えするため柴胡加竜骨牡蠣湯で改善できる東洋医学的な病態について説明します。

 

2.柴胡加竜骨牡蠣湯は東洋医学的にどのような病態を改善する漢方薬なのか

柴胡加竜骨牡蠣湯が東洋医学的にどのような病態を改善する漢方薬なのかを知るために、傷寒論に記載のある柴胡加竜骨牡蠣湯の条文をご紹介させていただきます。なぜ漢方の古典をご紹介するかというと、漢方の古典には、「~のような時には、この漢方薬が効きます。」と記載されているからです。

1)傷寒論にある記載にある柴胡加竜骨牡蠣湯の条文

傷寒八九日 之を下し胸満、煩驚、小便不利、譫語、一身ことごとく重く、転側すべからざる者は、柴胡加竜骨牡蠣湯これを主る

傷寒にかかって8、9日になった。便秘したので下剤を与えたところ、胸部が充満して、神経過敏の状態になり、尿は少なくなり、うわ言や身体が重くなって、寝返りすることもできない者は柴胡加竜骨牡蠣湯の主治である。

東洋医学的に考えてみると、傷寒にかかって8、9日は、最初は体表面にあった熱が体の内側に入ってくるころです。それが原因で便秘になったと思い、下剤を用いて熱を下して便通を付けようと思ったら、その熱がさらに体の内側に入り込んでしまいました。熱が肺に入ってしまうと胸がいっぱいに張るような苦しさが起こり、さらに心臓に及ぶと精神過敏になります。さらに熱が腎に及ぶと驚きやすくなり、尿が減ります。胃に熱が入るとうわ言を言うようになります。内側に熱が多くなると体が重く感じるようになります。このような状態を柴胡加竜骨牡蠣湯が治してくれます。

2)柴胡加竜骨牡蠣湯を構成する生薬

次に柴胡加竜骨牡蠣湯を構成する生薬から考えていきます。

柴胡加竜骨牡蠣湯

半夏  (辛・平) 2.0

大棗  (甘・平) 2.0

柴胡  (苦・平) 4.0

生姜  (辛・温) 1.5

人参  (甘・微寒)1.5

竜骨  (甘・平) 1.5

桂枝  (辛・温) 1.5

茯苓  (甘・平) 1.5

大黄  (苦・寒) 2.0

牡蛎  (鹹・平) 1.5

柴胡加竜骨牡蠣湯は10種類の生薬を配合して作られています。

半夏は肺の気を補って、胃の働きを助けてくれます。さらに、体内の停滞している水を正常に動かして、偏在している熱を潤します。茯苓は、小便から余分な水分を出してくれます。牡蛎は、茯苓の水分を出す働きを高めてくれます。竜骨は、頭の緊張をとり牡蛎の働きを助けます。柴胡は、半表半裏に熱を除いて血の熱をとります。大黄は、血の熱からくる精神過敏の症状を柴胡とともにとり、胃の熱をとります。生姜、大棗、人参で胃腸の働きを正常にして、桂枝で体表面の気を補い体表と体内の気のめぐりを正常化します。

 

まとめ

 柴胡加竜骨牡蠣湯は、三世紀ごろ中国でまとめらえた医学書「傷寒論」に記載のある非常に歴史のある漢方薬です。ツムラ12柴胡加竜骨牡蛎湯(医療用)の添付文書には、比較的体力があり、心悸亢進、不眠、いらだち等の精神症状のあるものの次の諸症:高血圧症、動脈硬化症、慢性腎臓病、神経衰弱症、神経性心悸亢進症、てんかん、ヒステリー、小児夜啼症、陰萎となっております。東洋医学的に考えると、熱が体内に入り込んで、色々な臓器に影響を与えて起きる上記のような症状に用いられます。動悸がしやすく、気分が落ち着かず、お退きやすく、おしっこはでにくい。体の自分の思うように動かない。不眠で食欲は案外あるような場合に用いられます。

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