
葛根湯は、葛根、麻黄、桂枝、芍薬、甘草、生姜、大棗の7つの成分(生薬)が配合されています。それぞれの生薬の働きについて紹介します。
1)葛根【甘・平】
特に首筋から背中にかけての筋肉のこわばりを緩める働きがあります。
2)麻黄【苦・温】
温めて発汗させることで痛みを取り除く働きがあります。
3)桂枝【辛・温】
皮膚表面の陽気を補って、皮膚の発汗の機能が回復して、表の気のめぐりがよくなります。
4)芍薬【苦・平】
筋肉のたるみをひきしめ、凝りを改善し、血行をよくします。
5)甘草【甘・平】
緊張を緩めて元通りにする働きがあります。
6)生姜【辛・温】
発散により体の外側の気を増やす働きがあります。
7)大棗【甘・平】
緩める働きがあり、血を作り、血のめぐりをよくします。
※ 生薬名の後にある【 】には、生薬の味と性質(温めたり冷やしたり)について記載しました。東洋医学では、生薬の味と性質から、漢方薬の働きを推測します。
麻黄と桂枝の働きにより陽気を発散させます。生姜は、陽気の製造元である胃を補い、陽気を補います。芍薬は、筋肉のたるみをひきしめ、甘草・大棗は、筋肉の緊張を緩めて、この組み合わせにより凝りを改善し、血行をよくします。大棗には、血を作る働きもあります。以上の6つの生薬の働きにプラスして、葛根は、特に首筋から背中にかけての筋肉のこわばりを緩めてくれます。風邪のひきはじめで悪寒があって熱があって、汗はでていなくて、項のあたりの痛みがある時に用います。肩こりにも用いられます。
まとめ
葛根湯は、葛根、麻黄、桂枝、芍薬、甘草、生姜、大棗の7つの生薬で構成されています。
葛根湯は、温める生薬が3つ、温めも冷やしもしない生薬が4つで構成されていて、体を温める漢方薬であることが分かります。
麻黄と桂枝の働きにより陽気を発散させます。生姜は、陽気の製造元である胃を補い、陽気を補います。芍薬は、筋肉のたるみをひきしめ、甘草・大棗は、筋肉の緊張を緩めて、この組み合わせにより凝りを改善し、血行をよくします。大棗には、血を作る働きもあります。以上の6つの生薬の働きにプラスして、葛根は、特に首筋から背中にかけての筋肉のこわばりを緩めてくれます。風邪のひきはじめで悪寒があって熱があって、汗はでていなくて、項のあたりの痛みがある時に用います。肩こりにも用いられます。
葛根湯は、~湯なので、温めた状態で服用するのが効果的な服用方法です。顆粒は、お湯に溶かして服用すると、効き目がアップします。


