葛根湯

葛根湯が肩こりになぜ効くのか?|メカニズムを解説

葛根湯が肩こりになぜ効くのか?について知りたいあなた。

葛根湯は、葛根・麻黄をはじめ全部で7種類の生薬が配合された漢方薬です。葛根湯は、肩の筋肉の緊張を緩め血行を改善して肩こりを改善していきます。

 

今回、葛根湯で肩こりがなぜ効くのか?について知りたいあなたに向けて

葛根湯を構成する一つ一つの生薬から、なぜ葛根湯が肩こりに効くかを説明していきます。

 

1.葛根湯を構成する生薬

葛根湯は、葛根、麻黄、桂枝、芍薬、甘草、生姜、大棗の7つの生薬で構成されています。 

葛根【甘・平】

麻黄【苦・温】

桂枝【辛・温】

芍薬【苦・平】

甘草【甘・平】

生姜【辛・温】

大棗【甘・平】 

生薬名の後にある【 】には、生薬の味と性質(温めたり冷やしたり)について記載しました。東洋医学では、生薬の味と性質から、漢方薬の働きを推測します。

2.生薬の味と性質から推測する葛根湯の働き 

まず、7つの生薬の性質を見ています。

平は、温めも冷やしもしない生薬で、温は、温める生薬です。

葛根湯は、温める生薬が3つ、温めも冷やしもしない生薬が4つで構成されていることが分かります。

よって、体を温める漢方薬であることが推測できます。

次に味をみていきます。葛根湯は、甘い生薬が3つ、苦い生薬が2つ、辛い生薬が2つで構成されています。甘い生薬は、緩める働きがあり、苦い生薬は固める働きがあり、辛い生薬は、発散させる働きがあります。

辛い発散の生薬で、内側から表面へ気を発散させて巡らせ、甘い生薬と苦い生薬で、緩めて固めることで筋肉の血行を改善することで、肩こりが改善されることが推測できます。

 

3.葛根湯を構成する各生薬の働き 

1)葛根【甘・平】

特に首筋から背中にかけての筋肉のこわばりを緩める働きがあります。

 

2)麻黄【苦・温】

温めて発汗させることで痛みを取り除く働きがあります。

 

3)桂枝【辛・温】

皮膚表面の陽気を補って、皮膚の発汗の機能が回復して、表の気のめぐりがよくなります。

 

4)芍薬【苦・平】

筋肉のたるみをひきしめ、凝りを改善し、血行をよくします。

 

5)甘草【甘・平】

緊張を緩めて元通りにする働きがあります。

 

6)生姜【辛・温】

発散により体の外側の気を増やす働きがあります。

 

7)大棗【甘・平】

緩める働きがあり、血を作り、血のめぐりをよくします。

 

麻黄桂枝の働きにより陽気を発散させます。生姜は、陽気の製造元である胃を補い、陽気を補います。芍薬は、筋肉のたるみをひきしめ、甘草大棗は、筋肉の緊張を緩めて、この組み合わせにより凝りを改善し、血行をよくします。大棗には、血を作る働きもあります。以上の6つの生薬の働きにプラスして、葛根は、特に首筋から背中にかけての筋肉のこわばりを緩めて肩こりを改善させてくれます。

 

4.葛根湯の肩こりの効果を高める服用方法について 

葛根湯は、~湯なので、温めた状態で服用するのが効果的な服用方法です。顆粒は、お湯に溶かして服用すると、効き目がアップします。

 

まとめ

葛根湯は、葛根、麻黄、桂枝、芍薬、甘草、生姜、大棗の7つの生薬で構成されています。

葛根湯は、温める生薬が3つ、温めも冷やしもしない生薬が4つで構成されていて、体を温める漢方薬であることが分かります。

麻黄と桂枝の働きにより陽気を発散させます。生姜は、陽気の製造元である胃を補い、陽気を補います。芍薬は、筋肉のたるみをひきしめ、甘草・大棗は、筋肉の緊張を緩めて、この組み合わせにより凝りを改善し、血行をよくします。大棗には、血を作る働きもあります。以上の6つの生薬の働きにプラスして、葛根は、特に首筋から背中にかけての筋肉のこわばりを緩めて、肩こりを改善させてくれます。

葛根湯は、~湯なので、温めた状態で服用するのが効果的な服用方法です。顆粒は、お湯に溶かして服用すると、効き目がアップします。

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