
当帰芍薬散(ツムラ23)が顔のむくみに効果があると聞いたあなた。
確かにツムラ当帰芍薬散の添付文書には、むくみの効果が記載されています。ただし、すべての人に当てはまるわけではありません。
漢方薬は、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、症状は改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、その効果は実感できません。
当帰芍薬散は、
- 冷え性である
- 生理痛・腹痛がある
- 貧血・生理の量が少ない
- 下痢気味である
- 疲れやすい
の5つの自覚症状をお持ちの方にピッタリです。
本記事は、顔のむくみの改善のため当帰芍薬散を服用したいと考えている方に向けて
- 当帰芍薬散は、本当に顔のむくみに効果があるのか?
- 当帰芍薬散で、むくみの改善効果が期待できる人が日頃感じている5つの自覚症状
についてご紹介します。
当帰芍薬散が、ご自身の顔のむくみに効果的かどうかを確認してから服用をしてください。
目次
当帰芍薬散は、本当に顔のむくみに効果があるのか?
当帰芍薬散の効能効果を確認
当帰芍薬散にむくみの効果があるか確認するために、当帰芍薬散の効能効果を確認してみます。
当帰芍薬散の説明文書には
体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
と記載されています。 むくみの記載があるように顔のむくみに効果があることが分かります。
ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、症状は改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、その効果は実感できません。
次に当帰芍薬散があう病態について説明します。
当帰芍薬散は、冷えと過剰な水分で血行障害が起きている病態を改善する漢方薬
当帰芍薬散が合う病態を探るために、配合されている生薬を確認していきます。
当帰芍薬散は、
- 当帰(とうき)
- 芍薬(しやくやく)
- 川芎(せんきゅう)
- 茯苓(ぶくりょう)
- 沢瀉(たくしゃ)
- 白朮(びゃくじゅつ)
の6つの生薬で構成されています。
当帰は、お腹を温め外の寒をのぞき血行を良くするものであり、芍薬は筋肉の緊張を弛め血行を良くして、川芎は気の巡りを良くして血行を良くします。つまり、3つの生薬でお腹を温め血行をよくして腹痛を治してくれます。茯苓・沢瀉・白朮は、体内の水を取り除いてくれます。
トータルで考えると、当帰芍薬散は、冷えがあって、余分な水分が体内に滞り、それが原因で血行障害を起こしている病態をお持ちの方にあう漢方薬であることが分かります。
当帰芍薬散で、生理不順に効果が期待できる人が日頃感じている5つの自覚症状
当帰芍薬散は、冷えと過剰な水分で血行障害が起きている病態を改善する漢方薬であることを説明しました。
ご自身が、当帰芍薬散で、むくみの改善が期待できるかチェックするために、冷えと過剰な水分で血行障害が起きている病態の人は、どのような自覚症状を感じているかについて説明させていただきます。
当帰芍薬散は、
- 冷え性である
- 生理痛・腹痛がある
- 貧血・生理の量が少ない
- 下痢気味である
- 疲れやすい
という5つの自覚症状を持っている方にピッタリの漢方薬です。
それは、4.以外は、当帰芍薬散の効能効果に記載のあることからもわかります。
4. 下痢気味である は、当帰芍薬散は冷えと過剰な水分があり、それが原因で血行障害を起こしてる病態を改善しますが、過剰な水分を排出するために、便から水分を排泄しているために、便が緩かったり、下痢ぎみだったりします。
まとめ
当帰芍薬散は、顔のむくみに効果的な漢方薬です。ただし、その効果は、すべの人ではなく、当帰芍薬散があうタイプの方に限ります。
当帰芍薬散のあうタイプは、
- 冷え性である
- 生理痛・腹痛がある
- 貧血・生理の量が少ない
- 下痢気味である
- 疲れやすい
という5つの自覚症状をお持ちの方が多いです。
当帰芍薬散の合う方が当帰芍薬散を服用した場合、顔のむくみ以外にも、上記の4つの症状も改善していき体調がよくなりますので、服用をおすすめします。


