
呉茱萸湯の副作用について知りたいあなた。
実は、漢方医学では、副作用という概念がありません。代わりに「誤治」という概念があります。
漢方医学では、証を見立てて、それに合わせた漢方薬を選択します。
漢方薬を服用して、症状が悪化したり、副作用的な症状が現れたりしたら、証の見立て違いの可能性が高いです。
この証の見立て違いが誤治です。
体に合った漢方薬を選ぶことは、経験や知識がないととても難しく、誤治することはあります。
その場合は、その漢方薬の服用を中止し、漢方薬を選んでもらった医師や薬剤師にそのことを伝えて、別の漢方薬を選んでもらうのが正しい対処法となります。
ただ、漢方薬は長く飲まないと効果がでないと思われ、あまり効果を実感していないにもかかわらず長期間服用していたり、漢方薬が効いて症状が完全にとれたにもかかわらず長期間続けていたり、効果がないからと量をたくさん服用していたりすると、本来の漢方薬の正しい服用方法ではないので、思わぬ症状が現れることがあります。
その思わぬ症状として、ツムラ31呉茱萸湯エキス顆粒の添付文書には、発疹や蕁麻疹等の過敏症と肝機能障害があげられています。
今回、添付文書に記載のある副作用を中心に呉茱萸湯を服用した際に起こるかもしれない症状とその時の対処法についてまとめました。
1.呉茱萸湯の副作用
(1)過敏症(発疹・蕁麻疹など)
頻度不明なので、めったに起こりませんが、皮膚に発疹がでたり、蕁麻疹がでたりすることが報告されています。
(2)肝機能異常
こちらも頻度不明なのでめったに起こりませんが、GOT(AST)GPT(ALT)が上衝することが報告されています。肝機能異常が起こると、身体がだるくなるなどの症状が起こることがあります。
呉茱萸湯を服用して、皮膚に発疹や蕁麻疹がでたり、体がだるくなるような症状がでたりしたらすぐに服用を中止して、受診するようにしてください。
まとめ
ツムラ31呉茱萸湯エキス顆粒の添付文書には、頻度不明として発疹や蕁麻疹等の過敏症と肝機能異常があげられています。
頻度不明となっていることから、副作用の少ない漢方薬と言えると思います。


