
腰痛に芍薬甘草湯が効くと聞いたあなた。
芍薬甘草湯は、腰痛に用いられる漢方薬です。実際、多くの医師が腰痛に芍薬甘草湯を処方しております。芍薬甘草湯は、一時的に用いる漢方薬なので、ずっと飲み続ける腰痛を改善するような漢方薬ではありません。
芍薬甘草湯の効果と効果的な服用方法ついてまとめました。
目次
芍薬甘草湯の効果
芍薬甘草湯の添付文書より
芍薬甘草湯が本当に腰痛に効くの?という疑問に対してお応えをするために、ツムラ漢方芍薬甘草湯エキス顆粒の添付文書の記載内容を紹介します。
効能又は効果/用法及び用量
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:
こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛
腰痛の記載があるように、芍薬甘草湯が腰痛に効果があることが分かります。
芍薬甘草湯を構成する生薬より
芍薬甘草湯は、芍薬と甘草の2つの生薬より構成させています。それぞれの生薬の働きが分かると腰痛に効果があることがとてもよく理解できます。
芍薬(苦・平)
筋肉の凝りをとって、たるみを引き締め血流をよくします。
甘草(甘・平)
急に起きてしまったものをもとに戻す働きがある。筋肉を緩めて痛みをとる働きがある
2つの生薬を組み合わせることで、急に起きてしまった腰痛にとても効果的なことがよくわかります。
芍薬甘草湯の効果的な服用方法
芍薬甘草湯エキス顆粒の場合、お湯に溶かして服用すると効き目がより高くなります。
芍薬甘草湯は、湯(とう)という漢字が使用されていることからも本来は、煎じ薬であることが分かります。現在、主に使われているものはエキス顆粒と言って、煎じ液をエキス顆粒にしたものです。
本来の煎じた状態の方が効果的ですので、エキス顆粒もお湯に溶いて服用していただくと効き目もよりよくなります。
急性の腰痛には効果的だが、慢性腰痛に対しては、痛みがひどい時の頓服的な服用をして、長期に服用しない。長期服用は、思わぬ副作用の心配が出てくる。
芍薬甘草湯は、芍薬と甘草の2種類の生薬により構成されています。生薬の配合数が少ないほど、シャープに効く半面、長く服用して効果を表す働きはありません。
よって、腰痛でも、急性の場合には効果的ですが、慢性腰痛にずっと用いて腰痛を改善していくという効果はありませんので、症状がひどい時に一時的に服用する方法が効果的です。
まとめ
芍薬甘草湯は、腰痛に用いられる漢方薬です。実際、多くの医師が腰痛に芍薬甘草湯を処方しております。さらに、芍薬甘草湯は、即効性のある漢方薬なので、効果を早く実感できます。
一般的にエキス顆粒を服用される場合が多いと思いますが、その際は、お湯に溶かして服用していただいた方が効果的です。
芍薬甘草湯は、急場をしのぐ漢方薬です。長期間に服用するための漢方薬ではありませんので、服用は短期間もしくは、頓服的な服用にとどめていただいた方が良いです。


