
五苓散(ツムラ17)がむくみに効果があると聞いたあなた。
確かにツムラ五苓散の添付文書には、浮腫の効果が記載されています。
ただし、すべての人に当てはまるわけではありません。
漢方薬は、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、症状は改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、その効果は実感できません。
五苓散は、
- 口の渇きがある
- おしっこの回数が少ない
- おしっこの量が少ない
- 便はゆるいか下痢
- 頭痛がある
の5つの自覚症状をお持ちの方にピッタリです。
本記事は、むくみの改善のため五苓散を服用したいと考えている方に向けて
五苓散は、本当にむくみに効果があるのか?
五苓散で、むくみの改善効果が期待できる人が日頃感じている5つの自覚症状
についてご紹介します。
五苓散が、ご自身のむくみに効果的かどうかを確認してから服用をしてください。
目次
1.五苓散は、本当にむくみに効果があるのか?
(1)五苓散の効能効果を確認
五苓散がむくみに効くかどうかを確認するために、五苓散の効能効果を確認してみます。
五苓散の説明文書には
口渇、尿量減少するものの次の諸症:
浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、
めまい、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病 と記載されています。
浮腫の記載があるようにむくみに効果があることが分かります。
ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。
それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、症状は改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、その効果は実感できません。
次に五苓散があう病態について説明します。
(2)五苓散は、胃の渇きによる熱と、水道に熱のある病態を改善する漢方薬
五苓散が合う病態を探るために、配合されている生薬を確認していきます。
五苓散は、猪苓(ちょれい)・沢瀉(たくしゃ)・白朮(びゃくじゅつ)・茯苓(ぶくりょう)・桂枝(けいし)の5つの生薬で構成されています。
桂枝は、体表の気を補い気の巡りをよくして頭痛を治し、多すぎる水をおしっことして無理なく抜いてくれます。白朮は胃の働きをよくして茯苓と力を合わせては水のめぐりをよくします。猪苓と沢瀉は、口の渇きをうるおし、水道の熱をとりおしっこの出をよくします。
トータルで考えると、胃の渇きによる熱と水道に熱のある病態をお持ちの方にあう漢方薬であることが分かります。
2.五苓散で、むくみに効果が期待できる人が日頃感じている5つの自覚症状
五苓散は、胃の渇きの熱と水道に熱のある病態を改善する漢方薬であることを説明しました。
ご自身が、五苓散で、むくみの改善が期待できるか確認するために、胃の渇きの熱と水道に熱のある病態の人は、どのような自覚症状を感じているかについて説明させていただきます。
五苓散は、
- 口の渇きがある
- おしっこの回数が少ない
- おしっこの量が少ない
- 便はゆるいか下痢
- 頭痛がある
という5つの自覚症状を持っている方にピッタリの漢方薬です。
それは、先ほどの五苓散の効能に
口渇、尿量減少するものの次の諸症:
浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、
めまい、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病 と記載されていて、
上記の4つの症状が、ここに記載されていることから分かります。
まとめ
五苓散は、むくみに効果的な漢方薬です。
ただし、その効果は、すべの人ではなく、五苓散があうタイプの方に限ります。
五苓散のあうタイプは、
- 口に渇きがある
- おしっこの回数が少ない
- おしっこの量が少ない
- 便はゆるいか下痢
- 頭痛がある
という5つの自覚症状をお持ちの方が多いです。


