
大建中湯の適応について知りたいあなた。
一般的に医薬品の適応は、添付文書に記載されております。
ですので、添付文書をみることで把握できます。
ただ、漢方薬の場合は、東洋医学的な病態(症状で表現)と漢方薬が一致しないと症状が改善しないので、添付文書には、一般の医薬品と違い、症状を示す内容であったり、症状を伴う病名であったり独特な記載となっております。
逆に東洋医学的な病態が漢方薬と一致すれば、様々な病気に適応できます。
今回、添付文書の大建中湯の効能効果から大建中湯の適応についてまとめました。
1.コタロー大建中湯の添付文書の効能効果
腹壁胃腸弛緩し、腹中に冷感を覚え、嘔吐、腹部膨満感があり、腸の蠕動亢進と共に、腹痛の甚だしいもの。胃下垂、胃アトニー、弛緩性下痢、弛緩性便秘、慢性腹膜炎、腹痛。となっております。
腹壁胃腸弛緩し、腹中に冷感を覚え、嘔吐、腹部膨満感があり、腸の蠕動亢進と共に、腹痛の甚だしいもの。の症状がある方の、胃下垂、胃アトニー、弛緩性下痢、弛緩性便秘、慢性腹膜炎、腹痛 に適応することが分かります。
2.ツムラ大建中湯の添付文書の効能効果
腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもの
ツムラの場合は、症状のみ記載があり、これらの症状がある病気には幅広く適応できることがわかります。
まとめ
大建中湯は、お腹が冷えてお腹が張って痛みがあるような疾患に広く適応できる漢方薬です。
寒冷による腹痛、便秘、下痢、腸管通過障害(開腹術後、腹膜癒着など)、過敏性腸症候群、胆石症、慢性膵炎、慢性腹膜炎、尿路結石などが代表的な適応疾患となります。


