当帰芍薬散

当帰芍薬散の副作用で血圧高くなる可能性について

病院で当帰芍薬散を処方されて頑張って服用しているあなた。

あるいは当帰芍薬散の効能効果を見て、自分に合っていそうだと思い、服用しているあなた。

「当帰芍薬散を飲み始めたら何となく血圧が高くなったような気がする。」

「いや明らかに血圧が高くなった。」

そのようなことを感じてみえませんか?この記事では、そのように思われた方に向けて

・当帰芍薬散を服用すると血圧が高くなることがあるのか?
・当帰芍薬散を服用して血圧が高くなった際の対処法

についてご紹介していきます。

体調を良くするために服用している漢方薬で血圧が正常以上に高くなることは、良いことではありません。

対処法を把握して、正しい行動を起こしていきましょう。

目次 
1.市販の当帰芍薬散の注意事項・副作用を確認すると血圧上昇の副作用は記載なし。
2.医師より処方される当帰芍薬散の使用上の注意でもの記載はない。
3.当帰芍薬散に服用で血圧が上がったと思われる際の対処法

まとめ

1.市販の当帰芍薬散の注意事項・副作用を確認すると血圧上昇の副作用は記載なし。

市販されている当帰芍薬散の注意事項を以下に記します。

してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
生後3カ月未満の乳児

相談すること
次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
1)医師の治療を受けている人
2)胃腸の弱い人
3)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人

服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
皮膚・・・発疹・発赤、かゆみ
消化器・・・食欲不振、胃部不快感
1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

これを見る限り、一般的に当帰芍薬散を服用して血圧上昇が起きることはないようです。 

2.医師より処方される当帰芍薬散の使用上の注意でも血圧上昇の記載はない。

医師より処方される医療用医薬品の添付文書に記載されている当帰芍薬散の注意事項を以下に記します。

使用上の注意

慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1. 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等があらわれることがある。]
2. 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]

重要な基本的注意
1. 本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。

2. 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。

副作用
副作用等発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
過敏症(注1)・・・発疹、そう痒等(頻度不明)
肝臓・・・肝機能障害(AST(GOT),ALT(GPT)等の上昇
消化器・・・食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等
注1)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

ここからも、血圧上昇の副作用の記載はありません。

3.当帰芍薬散が血圧上昇の原因だと思われる際の対処法

まずは、当帰芍薬散の服用を念のために数日お休みしてみてください。数日中止して、血圧がもとにもどるようでしたら、当帰芍薬散が血圧上昇の原因である可能性があります。そして、当帰芍薬散があなたにピッタリの漢方薬ではない可能性があります。

1)医師や薬剤師に相談して服用している場合
その経過を含めて説明し、他の漢方薬に切り替えてもらう様にお願いしてみてください。

2)ご自身で当帰芍薬散を選んで、服用している場合

他の処方を選ばれた方が良いと思いますので、医師や薬剤師に相談したうえで、漢方薬を選んでもらうようにした方が良いでしょう。

まとめ

市販の注意書きや医療用の添付文書からも当帰芍薬散で血圧があがるとの記載はありません。このことから、一般的に当帰芍薬散を服用して血圧が上昇するケースはないようです。

当帰芍薬散が血圧上昇の原因だと思われる場合は、当帰芍薬散の服用を試しに数日お休みしてみてください。数日中止して、血圧がもとにもどるようでしたら、当帰芍薬散が血圧の上がる原因である可能性があります。

そして、当帰芍薬散があなたにピッタリの漢方薬ではない可能性がありますので、他の漢方薬への変更を検討してみてください。

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