
当帰芍薬散を飲み続けるとどうかるか知りたいあなた。そう思われるのも当然だと思います。
当帰芍薬散を飲み続けるとどうなるかは、人によって変わってきます。体調の良い状態をキープできる方、変化のない方、人によっては、一時期は調子が良かったけど最近合わなくなってきたと感じる方、色々な可能性があります。それは、一人一人お体の状態は違いますし、同じ人でもその時々によってお体の状態は常に変化しているからです。
漢方薬は、体調変化に意識しながら服用することが大切です。
今回は、当帰芍薬散を続けて服用することに不安などを感じている方に向けて
- 当帰芍薬散の東洋医学的な働き
- 当帰芍薬散を飲み続けることで起こることについて
- 漢方薬の正しい服用の方法
についてまとめました。
当帰芍薬散の東洋医学的な働き
当帰芍薬散の東洋医学的な働きは、当帰芍薬散の構成する生薬を考えると分かってきます。ほとんどの漢方薬は、複数の生薬を配合して構成されています。生薬一つ一つには働きがあり、それを組み合わせることにより、漢方薬の多彩な効果があらわれるからです。
当帰芍薬散は、当帰(とうき)・芍薬(しやくやく)・川芎(せんきゅう)/茯苓(ぶくりょう)・沢瀉(たくしゃ)・白朮(びゃくじゅつ)の6つの生薬で構成されています。
当帰は、お腹を温め外の寒をのぞき血行を良くするものであり、芍薬は筋肉の緊張を弛め血行を良くして、川芎は気の巡りを良くして血行を良くします。つまり、3つの生薬でお腹を温め血行をよくして腹痛を治してくれます。
茯苓・沢瀉・白朮は、体内の水を取り除いてくれます。
トータルで考えると、冷えがあって、余分な水分が滞り(むくみ)、それが原因で血行障害(腹痛など)を起こしている状態を改善する漢方薬であることが分かります。
余分な水分は血を薄めますので、薄まった血は貧血状態で、本来の働きができないので、必要な酸素や栄養が運ばれにくくなり、疲れやすくなります。
当帰芍薬散は、このような働きをしますので、比較的長く飲み続けるケースが多いです。
当帰芍薬散を飲み続けるとどうなるかについて
当帰芍薬散を飲み続けるとどうなるかは、人によって変わってきます。それは、一人一人お体の状態は違いますし、同じ人でもその時々によってお体の状態は常に変化しているからです。
例えば、当帰芍薬散がご自身の体に合っていて効果を実感している方の場合、
- ずっと飲み続けることでその状態をキープできる方もいらっしゃると思います。
- 当帰芍薬散を飲むきっかけとなった症状は、改善してきたけど、他の気になる症状が出てくる方もいらっしゃると思います。この場合は、他の気になる症状に合う漢方薬に切り替えることにより、更に体の状態が良くなる可能性があります。
- 一時期は調子が良かったけど最近合わなくなってきた。この場合は、一旦中止した方が良いと思いますので、漢方薬に詳しい医師や薬剤師にご相談された方が良いと思います。
- 以前は、苦になく飲めていたけど、最近、味の感覚が変化して飲みにくくなってきた。この場合は、当帰芍薬散が必要なくなった可能性がありますので、漢方薬に詳しい医師や薬剤師にご相談された方が良いと思います。
当帰芍薬散がご自身の体に合っているか実感ない場合
- 飲み続けても何も効果を実感しない。この場合は、他の漢方薬を選択した方が良いと思います。
- 何となく体調が悪い、合っていないように感じてきた。この場合は、他の漢方薬を選択した方が良いと思います。
これら以外のケースもあるかもしれませんが、代表的なケースについて記載させていただきました。
漢方薬の正しい服用の方法
漢方薬は、薬の効果を実感しながら服用するのが正しい服用方法となります。自分で選んだケースも漢方に詳しい医師や薬剤師に相談して選んだケースも、これは変わりありません。
漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談した場合は、当帰芍薬散を服用するとどんなところに良い変化が起こるかを知っていますので、それを事前に聞いておくとより正確に当帰芍薬散の服用の効果を把握できると思います。
ひょっとしたら悪い変化もあるかもしれません。それが次の治療につながる貴重な情報となります。相談して服用している場合は、その変化を伝えてください。
まとめ
当帰芍薬散を飲み続けるとどうなるかは、人によって変わってきます。体調の良い状態をキープできる方、変化のない方、人によっては、一時期は調子が良かったけど最近合わなくなってきたと感じる方、色々な可能性があります。それは、一人一人お体の状態は違いますし、同じ人でもその時々によってお体の状態は常に変化しているからです。
漢方薬による体調変化に意識しながら服用を続けることが大切です。


