
麻黄湯の飲みタイミングについて知りたいあなた。
麻黄湯は、特に風邪の初期に現れることの多い頭痛や発熱や節々の痛みや寒気や咳などの症状が出たらすぐに飲むのが最も効果的です。
今回
- 麻黄湯を飲むタイミング
- 麻黄湯の効果的な飲み方
について紹介します。
麻黄湯は、飲むタイミングが合えば、1回服用するだけで風邪の症状を改善させることもあります。
服用タイミングを知っておかれるととても役立つと思います。
1.麻黄湯を飲むタイミング
麻黄湯を飲むタイミングについては、三世紀ごろ中国でまとめらえた医学書である傷寒論に記載されている条文をみると分かります。
傷寒論は、寒に傷つくと漢字で書くように寒さが原因で症状が出た時の漢方薬を用いた治療方法が記載されています。
傷寒論には、どのような症状の時に~という漢方薬を飲むと治りますと記載されており、それを知ることで漢方薬を飲みタイミングが分かります。
麻黄湯は、太陽病中編第5条に記載があります。その条文を紹介します。
太陽病、頭痛発熱、身疼腰痛 骨節疼痛 悪風 汗無くして喘する者は麻黄湯之を主る
太陽病で、頭痛、発熱、身体が痛み、腰痛、関節の痛みがあり、寒気、汗はでなくて、咳の出る人は、麻黄湯が主治します。
この症状が出た時が麻黄湯を飲むタイミングとなります。
ただ、すべての症状がないといけないわけではありません。
このような症状が出始めた時にすぐに飲むのが最適なタイミングとなります。
2.麻黄湯の効果的な飲み方
麻黄湯は、麻黄と桂枝と杏仁と甘草という生薬を組み合わせた漢方薬です。
麻黄が血を巡らす栄気を補います。桂枝は体表を巡っている衛気を補います。
杏仁と甘草は、麻黄と桂枝の働きを助け、気血の巡りをよくします。
これらの生薬の働きから麻黄湯は、血に寒が入ってしまった時に、麻黄で血を温め、桂枝で体表の気を補い、寒を汗をかかせて追い出す漢方薬であることが分かります。
汗をかかせるために、麻黄湯は、あつあつの状態で飲むのが効果的です。
エキス顆粒を飲む時は、あつあつのお湯を湯呑みに入れ、麻黄湯のエキス顆粒を入れて溶かして熱い状態で服用してください。
3.まとめ
麻黄湯は、特に風邪の初期に現れることの多い頭痛や発熱や節々の痛みや寒気や咳などの症状が出た時にすぐに飲むのが最も効果的です。
それは、傷寒論の麻黄湯の条文から分かります。
麻黄湯は、あつあつの状態で飲むのが効果的です。エキス顆粒を飲む時は、あつあつのお湯を湯呑みに入れ、麻黄湯のエキス顆粒を入れて溶かして熱い状態で服用してください。


