
当帰芍薬散の副作用について知りたいあなた。
当帰芍薬散を服用すると、頻度はあまり多くありませんが、発疹・掻痒症、肝機能異常、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等の副作用が起きる可能性があります。ただ、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等の症状については、飲み方を工夫すると起きない可能性があります。
今回は、当帰芍薬散を服用して起こる副作用とその対処法について詳しく説明させていただきます。
目次
当帰芍薬散の副作用
ツムラ23 当帰芍薬散エキス顆粒の添付文書には、頻度不明の副作用として発疹・掻痒症、肝機能異常、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等と記載されています。
以上より、このような副作用が起こる可能性があることが分かります。
食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等の副作用について
当帰芍薬散は、3世紀に作られた漢方薬の古典「金匱要略」に記載のある漢方処方です。その条文には、お酒で服用するようにと記載されています。
お酒で薬を飲むの?とビックリされると思います。実は、胃を温めて胃の働きをよくするためにお酒で服用します。ということは、当帰芍薬散は、胃に負担がかかるということです。
ただ、金匱要略に記載のある当帰芍薬散は、~散となっている通り、生薬を粉末にしたものですが、日本で流通している当帰芍薬散は当帰芍薬散料となっているものがほとんどで、本来なら生薬末で作るべきところをお便宜的に、生薬を煮出したエキスを用いています。よって、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等の副作用は起きにくいと考えられます。
ただ、それでも当帰芍薬散料を服用して、これらの症状が起きることはあります。そのような場合は、少量のお酒で服用すると改善する可能性はあります。
発疹・掻痒症について
これらの症状は、アレルギー的な症状です。現れるとしたら、比較的早い段階で起こると考えられます。
肝機能異常について
肝機能異常は、血液検査を実施しないとわかりません。ただし、自覚症状として、倦怠感がありますので、当帰芍薬散を服用して、からだがだるいなと感じるようなことがありましたら、血液検査をして確かめていただくとよろしいかと思います。
これらの副作用の症状が現れた場合
医師から処方された場合や薬剤師に相談して服用した場合は、服用を中止して、その医師や薬剤師にご相談してください。ご自身で選択して服用した場合は、服用を中止して、病院を受診することをおすすめします。
まとめ
当帰芍薬散は、頻度はあまり多くありませんが、発疹・掻痒症、肝機能異常、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等の副作用が起きる可能性があります。
漢方処方としては、胃に負担がかかりますが、当帰芍薬散料を服用している場合は、起きにくいと考えられます。
これらの症状が現れた場合は、医師から処方された場合や薬剤師に相談して服用した場合は、服用を中止して、その医師や薬剤師にご相談してください。ご自身で選択して服用した場合は、服用を中止して、病院を受診することをおすすめします。


