
ツムラとクラシエの五苓散の違いについて知りたいあなた。
五苓散は、漢方の古典「傷寒論」「金匱要略」に記載のある非常に歴史のある漢方処方です。
傷寒論や金匱要略の五苓散の条文には、猪苓・沢瀉・茯苓・桂枝・白朮の5つの生薬を末にすると記載されています。
ツムラの五苓散料は、白朮の代わりに蒼朮を使用しており、クラシエの五苓散料は、白朮を使用しています。
ここがツムラとクラシエの五苓散の違いとなります。
しかし、傷寒論や金匱要略の時代では、白朮と蒼朮の区別をしていませんでした。
日本の古い漢方の書籍を読むと、古立蒼朮が最も良いと記載されています。
それを考慮すると白朮を使用しているクラシエよりも蒼朮を使用しているツムラの方が良いかもしれません。
また、白朮は局所の水を取り除く働きがあり、蒼朮は全身の水をさばくはたらきがあると言われていて、このハタラキの違いにより、2つのメーカーを区別することも可能です。


