
当帰芍薬散で痩せるよ!と教えてもらったあなた。
確かに、当帰芍薬散は体重減少に効果的な漢方薬です。ただし、すべての人に当てはまるわけではありません。漢方薬には、証というものがあり、合うタイプと合わないタイプがあるからです。
本記事は、ダイエットのために当帰芍薬散を服用したいと考えている方に向けて
- 当帰芍薬散が、なぜ、ダイエット効果が期待出るか?
- 当帰芍薬散でダイエット効果が期待できる人が日頃感じている5つの自覚症状
についてご紹介します。
当帰芍薬散が、ご自身のダイエットに効果的かどうかを確認してから服用を始めてみてください。
目次
当帰芍薬散が、なぜ、ダイエット効果が期待出るか?
当帰芍薬散の効能効果を確認
当帰芍薬散にダイエットの効果があるか確認するために、当帰芍薬散の効能効果を確認してみます。
当帰芍薬散の説明文書には
体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
と記載されています。
ここで注目するのは、むくみという効能効果があることです。つまり、当帰芍薬散は、むくみを取り除くことにより、体重減少に効果が期待できるのです。さらに言えば、むくみが解消して血行不良も改善すれば、代謝が上がる可能性も高まります。
ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、症状は改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、その効果は実感できません。
次に当帰芍薬散があう病態について説明します。
当帰芍薬散は、冷えと過剰な水分で血行障害が起きている病態を改善する漢方薬
当帰芍薬散が合う病態を探るために、配合されている生薬を確認していきます。
当帰芍薬散は、
- 当帰(とうき)
- 芍薬(しやくやく)
- 川芎(せんきゅう)
- 茯苓(ぶくりょう)
- 沢瀉(たくしゃ)
- 白朮(びゃくじゅつ)
の6つの生薬で構成されています。
当帰は、お腹を温め外の寒をのぞき血行を良くするものであり、芍薬は筋肉の緊張を弛め血行を良くして、川芎は気の巡りを良くして血行を良くします。つまり、3つの生薬でお腹を温め血行をよくして腹痛を治してくれます。茯苓・沢瀉・白朮は、体内の水を取り除いてくれます。
トータルで考えると、当帰芍薬散は、冷えがあって、余分な水分が滞り、それが原因で血行障害を起こしている病態をお持ちの方にあう漢方薬であることが分かります。
当帰芍薬散で、足痩せやダイエット効果が期待できる人が日頃感じている5つの自覚症状
当帰芍薬散は、冷えと過剰な水分で血行障害が起きている病態を改善する漢方薬であることを説明しました。
ご自身が、当帰芍薬散で、ダイエット効果が期待できるかチェックするために、冷えと過剰な水分で血行障害が起きている病態の人は、どのような自覚症状を感じているかについて説明させていただきます。
当帰芍薬散は、
- 冷え性である
- 生理痛・腹痛がある
- 貧血・生理の量が少ない
- むくみがある
- 疲れやすい
という5つの自覚症状を持っている方にピッタリの漢方薬です。
それは、先ほどの当帰芍薬散の効能に
体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
と記載されています。
上記の5つの症状が、記載されていることからも分かります。
まとめ
当帰芍薬散は、体重減少の効果も期待できまる漢方薬です。ただし、その効果は、すべの人ではなく、当帰芍薬散があうタイプの方に限ります。
当帰芍薬散のあうタイプは、
- 冷え性である
- 生理痛・腹痛がある
- 貧血・生理の量が少ない
- むくみがある
- 疲れやすい
という5つの自覚症状をお持ちの方が多いです。
当帰芍薬散の合う方が当帰芍薬散を服用した場合、上記の4つの症状も改善していき体調がよくなりますので、服用をおすすめします。


