多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不正出血はなぜ起こる?茶色い出血・出血が止まらない原因と対処法を薬剤師が解説

「生理ではない時期に出血がある」

「茶色い出血が何日も続いている」

「PCOSだから不正出血が起こっているの?」

「このまま出血が続いても大丈夫なの?」

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されている方の中には、このような不正出血のお悩みを抱えている方がいらっしゃいます。

PCOSでは排卵が起こりにくくなることで月経周期が乱れ、不正出血がみられることがあります。

ただし、不正出血=PCOSが原因とは限りません。

妊娠に関連する出血、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜の異常など、ほかの原因が隠れていることもあります。

そのため、不正出血が続いている場合は、まず婦人科で原因を確認することが大切です。

日本産科婦人科学会の「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編」でも、不正出血については妊娠性出血などを鑑別し、必要に応じて検査を行うことが示されています。

一方で、

「婦人科では大きな異常はないと言われた」

「ピル以外の方法についても考えてみたい」

「生理不順や不正出血だけでなく、冷えやむくみ、ニキビなども気になる」

「自分の体質に合った漢方薬について相談したい」

という場合には、漢方相談を選択肢の一つとして考えることもできます。

この記事では、PCOSで不正出血が起こる理由から、婦人科を受診した方がよいケース、漢方相談ではどのように体調を確認するのか、実際の相談例まで、薬剤師の立場から分かりやすく解説します。

PCOSではなぜ不正出血が起こるの?

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では、排卵が起こりにくくなったり、月経周期が長くなったりすることがあります。

PCOSでは、不正出血だけでなく「生理がなかなか来ない」という悩みもあります。

■生理が来ないことについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

PCOSの診断基準にも「月経周期異常」が含まれており、無月経、希発月経、無排卵周期症などが挙げられています。

排卵が起こらない状態では、通常の月経周期のようにホルモンが変化しないため、子宮内膜が不安定になり、月経とは異なるタイミングで出血することがあります。

そのため、

  • 少量の出血が続く

  • 茶色い出血が続く

  • 生理が来たと思ったら、また出血する

  • 生理と生理の間に出血する

  • 出血がだらだら続く

といった状態になることがあります。

ただし、出血の原因を自分だけでPCOSと判断することはできません。

PCOSの不正出血にはどのような特徴がある?

PCOSに伴う不正出血では、排卵が起こらないことによるホルモン環境の変化が関係している場合があります。

特に、排卵が起こらない状態が続くと、子宮内膜が通常の月経周期とは異なる状態になり、出血が起こることがあります。

少量の出血がだらだら続く

「生理ほどの量ではないけれど、何日も出血している」

というケースがあります。

生理ではない時期に出血する

生理予定日とは関係なく出血することがあります。

茶色い出血になることもある

少量の血液が時間をかけて排出されることで、茶色っぽく見えることがあります。

ただし、茶色い出血だからPCOSが原因とは限りません。

出血が繰り返す、長く続く、腹痛を伴うなどの場合には、婦人科で原因を確認することが大切です。

PCOSの不正出血と生理はどう違う?

一般的に、生理はある程度決まった周期で起こり、数日間の出血として終わります。

一方、不正出血では、

  • 生理予定日とは関係なく出血する

  • 少量の出血が長く続く

  • 一度止まったと思ったら、また出血する

  • 生理と生理の間に出血する

などのことがあります。

ただし、出血だけを見て「これは生理」「これはPCOSによる不正出血」と判断することは難しい場合があります。

特にPCOSでは月経周期そのものが乱れているため、「生理だと思っていた出血が実は不正出血だった」ということも考えられます。

PCOSの不正出血で婦人科を受診した方がよいケース

PCOSと診断されているからといって、すべての不正出血をPCOSのせいにしてよいわけではありません。

不正出血には、PCOS以外にもさまざまな原因があります。

出血量が多い

ナプキンを頻繁に交換するほど出血が多い場合や、大きな血の塊が何度も出る場合には、婦人科で相談しましょう。

出血が長期間続いている

少量であっても、出血が長く続く場合には、一度原因を確認することをおすすめします。

強い腹痛を伴う

出血とともに強い腹痛がある場合には、自己判断せず医療機関を受診してください。

めまいや息切れ、強い疲労感がある

出血が続くことで貧血につながっている可能性があります。

妊娠の可能性がある

妊娠可能な時期に出血がある場合は、妊娠に関連する出血の可能性も考える必要があります。

不正出血を何度も繰り返している

繰り返す不正出血についても、PCOSだけが原因とは限りません。

「いつものことだから」と放置せず、婦人科で相談することが大切です。

PCOSの不正出血には、ほかの病気が隠れていることもある

不正出血の原因には、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜の異常、妊娠に関連する出血などがあります。

そのため、

「PCOSだから不正出血が起こっているはず」

と自己判断するのは避けた方がよいでしょう。

特に、出血が長く続く場合、出血量が多い場合、腹痛を伴う場合、何度も繰り返す場合には婦人科を受診してください。

PCOSでは長期間の無排卵がみられることがあり、月経異常が続く場合には子宮内膜の状態についても医師に確認してもらうことが大切です。

婦人科では問題がないと言われたのに、不正出血が続く場合は?

ここで悩まれる方は少なくありません。

婦人科を受診して、

「大きな病気はありません」

「PCOSによる月経不順でしょう」

と言われた。

それでも、

「また不正出血が始まった」

「生理周期が安定しない」

「ピルをやめると生理が乱れる」

「不正出血だけでなく、ニキビや冷え、むくみも気になる」

という方もいらっしゃいます。

このような場合には、現在の症状だけを見るのではなく、生理周期や出血の状態、生活習慣、ストレス、睡眠、冷え、胃腸の状態などを含めて、自分の体調を見直してみることも大切です。

その方法の一つとして、漢方相談があります。

PCOSの不正出血について漢方相談を考えている方へ

婦人科で大きな異常がないことを確認したうえで、

「不正出血を繰り返している」
「生理周期も安定しない」
「ピル以外の方法についても考えてみたい」
「自分の体質に合った漢方について相談したい」

という方は、PCOSの漢方相談について詳しくご覧ください。

 

 

PCOSの不正出血に漢方という選択肢

漢方薬は、PCOSそのものを治す薬という位置づけではありません。

また、「この漢方薬を飲めばPCOSの不正出血が必ず止まる」というものでもありません。

漢方相談では、その方の体質や症状を確認しながら、現在の体調に合わせて漢方薬を検討します。

例えば、

  • 生理周期

  • 出血の量や色

  • 出血が続く期間

  • 生理痛

  • 冷え

  • むくみ

  • ニキビ

  • 頭痛

  • 疲れやすさ

  • 睡眠

  • ストレス

  • 胃腸の状態

  • 妊娠を希望しているか

などです。

同じ「PCOSの不正出血」という悩みでも、体調や症状は人によって異なります。

そのため、PCOSという病名だけで漢方薬を決めるのではなく、「今の自分の体調には何が必要なのか」を考えて漢方薬を検討することが大切だと考えています。

PCOSの不正出血を漢方相談するときに大切にしていること

当薬局では、最初から「この漢方薬を飲めばよい」と決めるのではなく、まず現在のお身体の状態を詳しく伺います。

例えば、

「何日くらいの周期で生理が来るのか」

「不正出血はいつから始まったのか」

「出血の色や量はどうなのか」

「以前と比べて体調に変化はあるのか」

「最近ストレスや睡眠不足はなかったか」

「冷えやむくみはあるか」

「ニキビや頭痛など、ほかに気になる症状はないか」

などを確認します。

そして、漢方医学的な体質を考えながら、現在の状態に合わせて漢方薬を検討します。

服用後も、

「出血はどうなったか」

「生理周期はどう変化したか」

「体調全体に変化はあったか」

などを確認し、必要に応じて漢方薬を見直します。

実際にどのようなご相談があるのか、当薬局での相談例をご紹介します。

ピルをやめた後、不正出血に悩んだ28歳女性の漢方相談例

実際に当薬局でご相談いただいた方の例をご紹介します。

28歳女性

PCOSと診断されており、

「ピルに頼らずに生理周期を整えたい」

「不正出血をなくしたい」

ということで漢方相談に来られました。

婦人科で診断を受けたうえで、ピルを中止し、漢方相談を開始しました。

当初は漢方薬を服用することで不正出血なく過ごせていました。

ところが、半年ほど経った頃、大きな精神的ストレスがかかり、不正出血が再び始まりました。

そこで、2週間ごとに体調を確認しながら、その時点での状態に合わせて漢方薬を見直していきました。

その結果、約1か月半で不正出血が止まりました。

その後、一度再び出血が起こったものの、漢方薬を見直しながら経過を確認し、その後は不正出血が起こらなくなりました。

生理周期も徐々に短くなり、最終的には30~35日程度に安定していきました。

この方は、不正出血だけでなく、ニキビや頭痛などについてもご相談されていました。

この症例からも分かるように、PCOSの不正出血は、出血だけを見るのではなく、その時々の体調や生活環境の変化も含めて考えていくことが大切だと感じています。

※これは当薬局での一相談例であり、同じ経過や効果がすべての方に得られることを示すものではありません。

■「自分も同じようなことで悩んでいる」という方へ

PCOSの不正出血だけでなく、生理周期、ニキビ、冷え、むくみ、妊娠希望など、複数のお悩みを一緒にご相談いただけます。

PCOSの不正出血について漢方相談を考えている方へ

「婦人科では大きな異常はないと言われたけれど、不正出血を繰り返している」

「ピルをやめたいけれど、生理が乱れるのが心配」

「不正出血だけでなく、生理不順やニキビ、冷え、むくみなども気になる」

「自分の体質に合った漢方薬について相談したい」

このようなお悩みがありましたら、漢方相談という選択肢もあります。

当薬局では、PCOSという病名だけで漢方薬を決めるのではなく、生理周期や出血の状態、冷え、むくみ、ストレス、睡眠、胃腸の状態など、お一人おひとりの体調を詳しく伺っています。

そして、漢方医学的な体質を考えながら、その時点で必要と考えられる漢方薬を検討します。

また、漢方薬を服用して終わりではありません。

服用後の体調の変化を確認しながら、必要に応じて漢方薬を見直していきます。

PCOSの不正出血についてお悩みの方は、まず婦人科で出血の原因を確認してください。

そのうえで、

「自分の体質や体調に合わせて漢方について相談してみたい」

という方は、PCOSの漢方相談について詳しくご覧ください。


まとめ|PCOSの不正出血は、原因を確認したうえで自分に合った方法を考えましょう

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では、排卵が起こりにくくなることで月経周期が乱れ、不正出血がみられることがあります。

ただし、不正出血の原因はPCOSだけとは限りません。

そのため、

  • 出血が長く続く

  • 出血量が多い

  • 強い腹痛がある

  • めまいや息切れがある

  • 妊娠の可能性がある

  • 不正出血を何度も繰り返す

といった場合には、自己判断せず婦人科で確認することが大切です。

一方、婦人科で大きな異常がないことを確認したうえで、

「生理周期を整えたい」

「ピル以外の方法についても考えたい」

PCOSでピルをやめた後に、生理が来なくなったり周期が大きく乱れたりする方もいます。

「不正出血だけでなく、冷えやむくみ、ニキビなども気になる」

という場合には、漢方相談を選択肢の一つとして考えることができます。

PCOSの症状は一人ひとり異なります。

だからこそ、病名だけで判断するのではなく、現在の体調や生活背景を含めて、自分に合った方法を考えていくことが大切です。

PCOSの不正出血について漢方相談をご希望の方は、こちらをご覧ください。

PCOSの不正出血について漢方相談をご希望の方へ

「婦人科では大きな異常はないと言われたけれど、不正出血を繰り返している」

「ピルをやめたいけれど、生理が乱れるのが心配」

「不正出血だけでなく、生理不順やニキビ、冷えなども気になる」

このようなお悩みについて、PCOSの漢方相談で一緒に考えてみませんか?

まずはあなたのお悩みを
お聞かせください

「これくらいの悩みで相談していいのかな?」と
迷われる方も多くいらっしゃいます。
丸の内大島薬局では、症状の大小にかかわらず、
お一人おひとりの体と心に寄り添ったご相談を大切にしています。
どんな小さなお困りごとでも、まずはお気軽にご相談ください。

こんな悩みをお持ちの方へ──

  • 生理不順やPMSがつらく、日常生活に支障が出ている
  • ピルをやめた後から体調が不安定になっている
  • 妊活を続けているが、なかなか結果が出ず焦っている
  • 過敏性腸症候群で外出や仕事に不安がある
  • 慢性的な副鼻腔炎で、鼻づまりや後鼻漏が治らない
  • 病院で「異常なし」と言われたが、不調が続いている
  • 薬を飲んでも症状がすぐに再発してしまう
  • 慢性的な疲労感や冷え性に悩んでいる
  • 自律神経の乱れから、不眠や気分の落ち込みがある
  • 将来の健康のために、体質を根本から改善したい

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    なかなか改善できないお身体の悩み、ぜひ一度、思い切ってご相談ください。
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