
「クロミッドを飲み始めたけれど、副作用が心配…」
「病院でクロミッドを処方されたけれど、本当に飲んで大丈夫?」
「頭痛や吐き気が出てきたけれど、これは副作用?」
「PCOSだから副作用が強く出ることはあるの?」
このような不安や疑問を抱えておられる方は少なくないと思います。
クロミッドは、排卵誘発剤と呼ばれる種類の薬剤で、高い確率で排卵できるようになるだけに、その反面、副作用を気にされるのも当然だと思います。
クロミッド(クロミフェン)は、不妊治療で広く使用される薬ですが、頭痛・吐き気・ほてりなどの副作用が起こることがあります。
一方で、多くは軽度で治療を継続できるケースがほとんどです。
ただし、強い腹痛や急激な体重増加などは早めの受診が必要となります。
この記事では、
- 病院へすぐ相談すべき副作用 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になりやすい
- クロミッドで起こりやすい副作用
- 副作用がでた場合には、漢方薬という選択肢がある
- クロミッドで副作用がつらく、漢方相談を受けられた30代女性の症例
について詳しく解説します。
最後までお読みいただくと、クロミッドの副作用について理解でき、自分がどうしたらよいかがあるのかわかりますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1 病院へすぐ相談すべき副作用は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
- 2 PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こしやすい
- 3 クロミッドで報告のある副作用
- 4 クロミッドの副作用で服用できない場合に漢方薬という選択肢もあります。
- 5 クロミッドの副作用がつらく、漢方相談を受けられた30代女性の症例
- 6 まとめ
- 7 よくある質問(FAQ)
- 7.1 Q. クロミッドを飲むと太りますか?
- 7.2 Q. クロミッドを飲むと双子になりやすいですか?
- 7.3 Q. クロミッドは何周期まで服用できますか?
- 7.4 Q. クロミッドを飲むと卵巣が腫れることはありますか?
- 7.5 Q. クロミッドが効かない人はいますか?
- 7.6 Q. クロミッドで頭痛がするのは副作用ですか?
- 7.7 Q. クロミッドで吐き気がすることはありますか?
- 7.8 Q. クロミッドを飲むとイライラしやすくなりますか?
- 7.9 Q. クロミッドを飲んでも排卵しないことはありますか?
- 7.10 Q. クロミッドを飲んでも生理が来ないのですが大丈夫ですか?
- 7.11 Q. クロミッドを飲み忘れた場合はどうすればよいですか?
- 7.12 Q. クロミッドの妊娠率はどれくらいですか?
- 7.13 Q. クロミッドとレトロゾールはどちらがよいですか?
- 7.14 Q. クロミッドの副作用はいつまで続きますか?
- 7.15 Q. 漢方とクロミッドは併用できますか?
病院へすぐ相談すべき副作用は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
クロミッドで一番注意が必要な副作用は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)です。
なぜなら、本剤を用いた不妊治療により、卵巣腫大、下腹部痛を伴う卵巣過剰刺激症候群があらわれることがあります。
実際、クロミッド(クロミフェンクエン酸塩50 mg)1錠を5日間服用して、タイミング療法で妊娠成立したにもかかわらず、妊娠7週2日で左卵巣が腫れてOHSSを発症し、妊娠8週2日に当院に緊急搬送となったケースもあります。
卵巣刺激症候群(OHSS)のことを知っていることで正しい選択ができ、重症化を防ぐことができますので、ぜひご確認ください。
卵巣刺激症候群とは(OHSS)
女性の卵巣は親指大ほど(3~4 cm)の臓器ですが、その中の卵(卵胞)が不妊治療における排卵誘発剤に過剰に刺激されることによって、卵巣がふくれ上がり、お腹や胸に水がたまるなどの症状が起こることを卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と呼びます。
早期発見と早期対応のポイント
卵巣過剰刺激症候群は重症になると様々な合併症を来たし、とても危険な状態になる場合もあるので、早期に発見して対応することが大切です。
クロミッドを中止することにより改善することが多いので、「おなかが張る」、「はき気がする」、「急に体重が増えた」、「尿量が少なくなる」などの症状に気がついた場合は、速やかに医師・薬剤師に連絡して下さい。
卵巣過剰刺激の発生頻度
市販後調査(3823例)の結果によると、卵巣過剰刺激の症状として卵巣がふくれ上がる症状が1.86%、下腹部が痛くなる症状が1.33%でした。
不妊治療でクロミフェン(商品名:クロミッド)を服用する場合、卵胞刺激ホルモン製剤(FSH製剤)、ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン製剤(hMG製剤)、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン製剤(hCG製剤)をクロミフェン(商品名:クロミッド)服用後に注射したり、一緒に使用したりするので、その場合は、より早期の自覚症状のチェックが必要です。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こしやすい
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスク因子としてPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)があげられています。
よって、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方は、一般の方より卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こしやすくなります。
クロミッドで報告のある副作用
クロミッドで起こりやすい副作用(5%以上または頻度不明)
・虚血性視神経症・・・視神経を栄養する動脈の循環障害により発症します。急に片眼の視力の低下が起きたり、視野がかけたりします。
・発疹等・・・皮膚が痒くなったり、発疹がでたりします。
・精神変調・・・精神に変調をきたすことがあります。
・肝機能異常・・・AST・ALT・ビリルビン・γ-GTPなどの血液検査数値が上昇することがあります。
これらの症状が出たら、医師にご相談してください。
この他にも0.1~0.5%未満の確率で報告のある副作用
・視覚症状【残像(視覚像の持続)霧視(霧がかかったように見える)・複視(二重にみえる)飛蚊症、閃光等】:クロミフェン(商品名:クロミッド)の服用を中止すると、数日から数週間以内に回復します。眼の検査をしてください。
・頭痛、情動不安等
・消化器症状(悪心・嘔吐、食欲不振など)
・顔面潮紅、尿量増加、口渇、疲労感
クロミッドの副作用で服用できない場合に漢方薬という選択肢もあります。
クロミッドの副作用でクロミッドを服用できない場合は、漢方薬という選択肢もあります。
漢方薬を服用することにより、体に負担をかけず自然に排卵できるようになる可能性があります。
実際、クロミッドの副作用で、クロミッドの服用を中止した方が、漢方薬を服用することで定期的に排卵ができるようになった実例もあります。
クロミッドの副作用で不安やお悩みの方であったりなかなか排卵できない方は、漢方薬の服用もおすすめいたします。
クロミッドの副作用がつらく、漢方相談を受けられた30代女性の症例
- 利用したサービス 漢方相談
- 年齢 33歳 女性
- お住まい 関東地方
- 主なお悩み 多嚢胞性卵巣症候群
- 相談開始時の生理周期 38~42日(最長60日)
- 症状の期間 以前より
- 相談期間 5ヶ月
- ご希望 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を改善したい
- 病院治療との併用状況 あり
まとめ
クロミフェン(商品名:クロミッド)のとても注意が必要な副作用としては、卵巣がふくれ上がりお腹や胸に水がたまるなどの症状が起こる卵巣過剰刺激症候群があります。
卵巣過剰刺激症候群は重症になると様々な合併症を来たし、とても危険な状態になる場合があるので、早期に発見して対応することが大切です。
クロミッドを中止することにより改善することが多いので、「おなかが張る」、「はき気がする」、「急に体重が増えた」、「尿量が少なくなる」などの症状に気がついた場合は、速やかに医師・薬剤師に連絡して下さい。
市販後調査(3823例)の結果によると、卵巣過剰刺激症候群の症状として卵巣がふくれ上がる症状が1.86%、下腹部が痛くなる症状が1.33%でした。
他には、視覚異常、精神変調、肝機能障害、頭痛、悪心、嘔吐、食欲不振、顔面潮紅、尿量増加、口渇、疲労感などの副作用が報告されています。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こしやすいので注意が必要です。
クロミッドで副作用がでた場合も、漢方薬で定期的に排卵できるようになることもありますので、クロミッドの副作用で不安やお悩みの方であったりなかなか排卵できない方は、漢方薬の服用もおすすめいたします。
よくある質問(FAQ)
Q. クロミッドを飲むと太りますか?
A. クロミッド自体が直接体重を増やすことは一般的ではありません。
ただし、ホルモンバランスの変化や排卵に伴うむくみにより、「体重が増えた」「太った気がする」と感じる方はいます。急激な体重増加や強い腹部の張りがある場合は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性もあるため、早めに医療機関へ相談してください。
Q. クロミッドを飲むと双子になりやすいですか?
A. 自然妊娠と比べると、多胎妊娠(双子など)の可能性はやや高くなります。
クロミッドでは複数の卵胞が育つことがありますが、多くは単胎妊娠です。治療中は超音波検査で卵胞の数を確認しながら進めます。
Q. クロミッドは何周期まで服用できますか?
A. 治療期間は年齢や原因によって異なりますが、漫然と長期間続けることは一般的に推奨されていません。
一定期間服用しても排卵や妊娠につながらない場合は、他の治療法を検討することがあります。治療方針については主治医と相談しながら決めましょう。
Q. クロミッドを飲むと卵巣が腫れることはありますか?
A. はい、一時的に卵巣が大きくなることがあります。
排卵誘発による正常な反応の場合もありますが、強い腹痛や急激なお腹の張り、急な体重増加などがある場合は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性もあるため、早めに受診してください。
Q. クロミッドが効かない人はいますか?
A. はい。クロミッドを服用しても排卵が起こりにくい方もいます。
特にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の一部では「クロミッド抵抗性」と呼ばれる状態がみられます。その場合はレトロゾールなど他の治療法や、生活習慣の改善、漢方の併用などが検討されることがあります。
Q. クロミッドで頭痛がするのは副作用ですか?
A. はい、頭痛は比較的よくみられる副作用の一つです。
多くは軽度で一時的ですが、日常生活に支障が出るほど強い頭痛や、視覚異常を伴う場合は早めに処方医へ相談してください。
Q. クロミッドで吐き気がすることはありますか?
A. 吐き気や胃の不快感を感じる方もいます。
症状が軽い場合は経過をみることが多いですが、食事ができないほど強い場合や長く続く場合は医療機関へ相談してください。
Q. クロミッドを飲むとイライラしやすくなりますか?
A. ホルモンバランスの変化により、イライラや気分の落ち込みを感じる方もいます。
症状が強い場合は我慢せず、主治医へ相談しましょう。
Q. クロミッドを飲んでも排卵しないことはありますか?
A. はい、すべての方が排卵するわけではありません。
PCOSや体質によっては十分な反応が得られないこともあり、その場合は治療法の見直しが検討されます。
Q. クロミッドを飲んでも生理が来ないのですが大丈夫ですか?
A. 排卵が起こらなかった場合や、妊娠している場合など、さまざまな可能性があります。
自己判断せず、処方医の指示に従って受診してください。
Q. クロミッドを飲み忘れた場合はどうすればよいですか?
A. 飲み忘れに気づいたタイミングによって対応が異なります。
自己判断でまとめて服用せず、処方医または薬剤師へ相談してください。
Q. クロミッドの妊娠率はどれくらいですか?
A. 妊娠率は年齢や原因、排卵の有無などによって異なります。
排卵が起こっても必ず妊娠するわけではありませんが、多くの方が不妊治療の第一選択薬として使用されています。
Q. クロミッドとレトロゾールはどちらがよいですか?
A. どちらが適しているかは、原因や体質によって異なります。
近年では、PCOSの方に対してレトロゾールが選択されることも増えています。詳しくは主治医と相談し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
Q. クロミッドの副作用はいつまで続きますか?
A. 軽い副作用であれば、服用期間中から排卵までの間に改善することが多いとされています。
症状が強い場合や長引く場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください。
Q. 漢方とクロミッドは併用できますか?
A. 漢方薬の種類や体質によっては、医師の治療と併用されることがあります。
ただし、自己判断で併用するのではなく、処方医や漢方に詳しい薬剤師へ相談しながら使用することをおすすめします。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)完全ガイド|原因・症状・診断・治療・漢方まで薬剤師が詳しく解説

