
「PCOSと診断されているけれど、最近ほとんど生理が来ない」
「このまま生理が来なかったら、将来妊娠できるの?」
このような不安を抱えていませんか?
PCOSでは排卵が規則的に起こりにくくなることで、生理の間隔が長くなったり、何か月も生理が来なくなったりすることがあります。
特に、2~3か月、半年に1回しか生理が来ない、排卵しているのか分からない、将来の妊娠が心配という方は、まず現在の状態を婦人科で確認することが大切です。
そのうえで、
「生理周期だけでなく、疲れ・睡眠・便通・食欲・冷え・ストレスなども相談したい」
「将来の妊娠を考えながら、今の生活をどう整えればよいのか知りたい」
という方には、漢方相談という選択肢もあります。
漢方相談は婦人科の診断や治療の代わりではありません。婦人科で必要な診察を受けながら、現在の体調や生活背景を整理し、自分に合った体調管理について相談する場所です。
この記事では、PCOSで生理が来ない理由から、妊娠との関係、排卵の確認方法、婦人科で行う検査、生活習慣、そして漢方相談で何を相談できるのかまで分かりやすく解説します。
読み終えるころには、「このままで大丈夫なの?」という不安を整理し、自分がまず何を確認し、これから何を相談すればよいのかが見えてくるはずです。ぜひ、最後まで読み進めてください。
PCOSで生理が来ないのはなぜ?排卵が起こりにくいことが関係します
PCOSで生理が来ない大きな理由の一つは、排卵が規則的に起こりにくくなることです。
PCOSでは、卵巣で卵胞が育っていても、正常な排卵まで進みにくいことがあります。
そのため、
排卵までに時間がかかる
排卵しない周期がある
月経周期が長くなる
月経が何か月も来ない
といったことがあります。
日本内分泌学会も、PCOSでは定期的な排卵が起こらないため、月経不順となり、月経が止まってしまうことがあると説明しています。
「生理が来ない=卵巣が悪くなった」ということではありません。
生理が何か月も来ないと、
「卵巣が悪くなってしまったのでは?」
「このまま閉経してしまうのでは?」
と不安になる方もいます。
しかし、PCOSでは排卵が規則的に起こらないことが月経不順の大きな要因となります。
そのため、まずは現在の状態を確認することが大切です。
PCOSで2か月・3か月・半年も生理が来ないときはどうする?
PCOSで生理が来ない期間と行動する内容を表にまとめました。
| 生理が来ない期間 | 行動する内容 |
|---|---|
| 1か月程度 | 妊娠の可能性、普段の周期、体調変化を確認 |
| 2か月程度 | 妊娠の可能性を確認し、長引く場合は婦人科へ |
| 90日以上 | PCOSだからと放置せず、婦人科で原因を確認 |
| 妊娠希望あり | 生理を待ち続けず、早めに婦人科へ |
| 強い腹痛・大量出血など | 期間にかかわらず医療機関へ |
数か月間生理が来ていない場合は、「もう少し待ってみよう」とするのではなく、一度婦人科で確認することが大切です。
なぜなら、日本産科婦人科学会の「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2023」では、90日以上月経が停止した場合を続発性無月経として扱い、まず妊娠の有無を確認することが示されているからです。ただし、「90日までは放っておいて大丈夫」という意味ではありません。
妊娠の可能性や、それまでの月経周期、体重変化、ストレス、服薬状況などによって対応は異なります。
半年に1回しか生理が来ない場合は?
「以前からPCOSだから」
「いつものことだから」
と考えてしまうこともあります。
しかし、半年に1回程度しか月経が来ないのであれば、一度現在の状態を確認しておくことをおすすめします。
PCOSだから生理が来ない?ほかの原因の有無を確認することが大切です
「PCOSと診断されているから、生理が来ない原因もPCOSだろう」と決めつけないことが大切です。原因と理由について表にまとめました。
| 原因 | 生理が来ない理由 |
|---|---|
| PCOS | 排卵が起こりにくくなる |
| 妊娠 | 妊娠に伴って月経が停止する |
| 強いストレス | ホルモンの分泌に影響することがある |
| 急激な体重変化 | 月経周期に影響することがある |
| 過度な運動・食事制限 | 排卵や月経に影響することがある |
| 甲状腺機能異常 | ホルモンバランスに影響することがある |
| 高プロラクチン血症 | 排卵や月経に影響することがある |
そのため、長期間月経が来ていない場合には、まず婦人科で原因を確認することをおすすめいたします。
PCOSで生理が来ないと、将来妊娠できない?
結論からお伝えすると、PCOSだから将来妊娠できない、ということではありません。
PCOSでは排卵が不規則になりやすいため、妊娠を希望したときに排卵のタイミングが分かりにくかったり、排卵しない周期が続いたりすることがあります。
一方で、PCOSの方でも妊娠を目指すことはできます。妊娠を希望する場合には、婦人科で排卵の状態を確認し、必要に応じて排卵誘発などの治療を行います。
また、妊活を始める前から、
「生理周期を把握しておきたい」
「体調を整えておきたい」
「食事や睡眠、ストレスなども見直したい」
と考える方もいます。
このような場合には、婦人科での診察・治療と並行して、漢方相談で現在の体調や生活習慣について相談するという方法もあります。
実際に当店でも、PCOSと診断され、婦人科を受診しながら漢方相談を利用された方がいます。
一人目は、26歳の女性です。一時期のダイエットをきっかけに生理が来なくなり、クリニックを受診しピルを勧められて服用していた方が、結婚を機にピルを中止。1か月以上生理が来なかったため不安になりクリニックを受診したところ、PCOSと診断されました。
その後、婦人科での診療を続けながら、体調や生理周期について漢方相談を受けられ、最終的に妊娠された症例です。
もちろん、この症例の経過がすべてのPCOSの方に当てはまるわけではありません。
■ この症例の詳細はこちら
二人目は、28歳女性です。ピル中止後、約90日周期が続いていました。漢方相談を継続し、約6か月後には生理周期が33日になりました。
※漢方相談の経過には個人差があります。
■この症例の詳細はこちら
「妊活を始めるまで何もしなくていい」と考えるのではなく、将来の妊娠を考えている方は、今の月経周期や排卵の状態、自分の体調を知っておくことも大切です。
このような方は、PCOSの漢方相談をおすすめいたします。
- PCOSと診断されているけれど、生理がなかなか来ない
- 生理周期が40日、50日、60日以上になる
- 2~3か月に一度しか生理が来ない
- ピルをやめた後、生理が来なくなった
- 将来の妊娠を考えている
- 妊娠を希望しているが、生理周期が安定しない
- 婦人科で治療を受けながら、漢方についても相談したい
- 生理だけでなく、冷えや疲れ、便通、睡眠なども気になる
- 自分の体質や生活についても相談しながら取り組みたい
多嚢胞性卵巣症候群の漢方相談について詳しく解説しております。多嚢胞性卵巣症候群で生理が来ない方の役に立ちます。ぜひご確認ください。
生理が来ないとき、排卵しているかどうかはどう分かる?
婦人科では、超音波検査やホルモン検査、月経周期などを組み合わせて、排卵の状態を確認します。
「排卵検査薬だけでは判断が難しい場合があります」
PCOSでは、月経周期が長くても排卵する場合があります。一方で、排卵しない周期が続く場合もあります。
婦人科では、
超音波検査
ホルモン検査
基礎体温
月経周期
その他の検査
などを組み合わせて排卵しているかどうかを確認するので、一番正確です。
PCOSの場合、LHの基礎分泌が高い人がおり、排卵検査薬だけでは、判断できないケースもあります。
よって、婦人科で確かめてもらうのが、一番正確な方法となります。
なお、多嚢胞性卵巣症候群の人の排卵検査については、こちらの記事で詳しく解説しておりますのでご参考になさってください。
■ PCOSの方が排卵検査薬で失敗しやすい5つの理由
「食事や運動を頑張っているのに生理が来ない」ときは「もっと頑張る」ではなく、一度立ち止まり、自分の状態を整理することをおすすめいたします
「食事や運動を頑張っているのに生理が来ない」ときは「もっと頑張る」ではなく、一度自分の状態を整理することをおすすめいたします。
なぜなら、食事や運動はPCOSの健康管理に大切ですが、「頑張れば必ず生理が来る」というものではありませんし、PCOSでは、ホルモンや体重、生活習慣、ストレスなど、さまざまな要因が関係して症状が現れることがあるからです。
例えば、先にご紹介した当店の漢方相談の方の事例のように、「生理が来ない」という一つの症状だけを見るのではなく、一度、自分の体調全体を整理して対策をとることで、自分の状態に合わせて、見直すべきポイントが見つかることがあります。
だからこそ、自分なりに頑張っても生理が来ない場合は、一度立ち止まり、自分の状態を整理することをおすすめいたします。
PCOSで生理が来ないとき、漢方相談では何を相談できる?
漢方相談では、漢方薬で生理不順を改善し、「生理を来させる」という一点だけではなく、現在の体調や生活背景を含めて相談することができます。
なぜなら、漢方相談では、多くの知識と数多くの経験を積んだ薬剤師が、一つ一つ丁寧にお身体の状態と生活背景を確認して、専門性を活かして対応するからです。
例えば、
「生理が半年に1回しか来ない」
という方でも、
睡眠が十分取れていない
疲れやすい
便通が悪い
食欲が強い
冷えを感じる
むくみやすい
ストレスが強い
仕事が忙しい
将来の妊娠が心配
など、抱えている悩みは一人ひとり異なります。
漢方相談では、こうした情報を丁寧にお聞きしながら、現在の体調を整理するとともに最適な漢方薬を選択していきます。
実際、多くの漢方相談の実績から、ポイントポイントを抑えることができ、お身体の状態を把握し、最適な漢方薬を選ぶとともに日常生活で取り入れると良い対応策のアドバイスを受けることができます。
婦人科と漢方相談は役割が違うので、婦人科に通いながらPCOSの漢方相談を受けることができます。
漢方相談は、「婦人科に行かなくてもよい方法」ではありません。
なぜなら、今まで記載してきた通り、長期間生理が来ていない場合は、まず婦人科で原因を確認することが大切だからです。
そのうえで、「病院で診てもらったけれど、生理不順を改善する漢方薬を飲んでみたい方や日常生活や自分の体調についても相談したい」という方に漢方相談を利用いただくと良いので婦人科とは役割が違います。
例えば、PCOSの漢方相談では、単に、「生理は何日周期ですか?」だけをお聞きするわけではありません。他にも、以下のような内容を確認していきます。
月経について
最後の生理はいつか
何日周期なのか
生理が何か月来ていないのか
生理痛はあるか
経血量はどうか
体調について
疲れやすいか
冷えを感じるか
むくみやすいか
汗をかきやすいか
睡眠はどうか
便通はどうか
食欲はどうか
生活について
仕事の忙しさ
食事時間
外食の頻度
運動習慣
睡眠時間
ストレス
将来について
今すぐ妊娠を希望しているか
数年後に妊娠を考えているか
月経周期についてどのような不安があるか
などをお聞きします。
ですので、「自分では何が問題なのか分からない」という方も、今気になっていることからお話しいただけます。
ですので、婦人科とは役割が違います。
PCOSで生理が来ない方の漢方相談について
「半年近く生理が来ていない」
「PCOSだけれど、このままでいいのか分からない」
「将来の妊娠が心配」
「自分の体調について詳しく相談したい」
「食事・睡眠・便通・疲れなども含めて相談したい」
このようなお悩みがありましたら、PCOSの漢方相談について詳しくご覧ください。
漢方相談では、現在の症状だけでなく、これまでの経過や生活背景なども伺いながら、現在の体調を一緒に整理していきます。
漢方相談では、現在の症状だけでなく、これまでの経過や生活背景なども含めてお話を伺いしていきます。
よくある質問
PCOSで3か月生理が来ないのですが、様子を見てもいいですか?
3か月以上月経がない場合は、一度婦人科で相談することをおすすめします。
妊娠の可能性やPCOS以外の原因がないかを確認し、必要に応じて検査を行います。
半年に1回しか生理が来ません。PCOSなら仕方ないのでしょうか?
PCOSでは月経が非常に不規則になることがあります。
しかし、長期間生理が来ない状態を「PCOSだから仕方がない」とそのままにするのではなく、現在の状態を確認することが大切です。
PCOSで生理が来ないと、妊娠できませんか?
PCOSだから妊娠できないということではありません。
ただし、排卵が不規則になることで妊娠しにくくなる場合があります。
生理が来ない場合、排卵もしていないのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。
PCOSでは排卵が不規則になることがあるため、婦人科で状態を確認することが大切です。
食事や運動を頑張れば、生理周期は整いますか?
健康的な食事や適度な運動は大切ですが、必ず生理周期が整うというものではありません。
自分に合った方法を無理なく続けることが大切です。
漢方を飲めば生理が来ますか?
漢方薬を飲めば必ず生理が来る、というものではありません。
漢方相談では、現在の体調や生活背景を確認しながら、体調管理について相談していきます。
婦人科に通いながら漢方相談を受けられますか?
はい、相談できます。
現在服用している薬がある場合は、薬の名前や服用状況を相談時にお伝えください。
まとめ|PCOSで生理が来ないときは、一人で抱え込まないでください
PCOSでは、排卵が規則的に起こりにくくなることで、生理が何か月も来ないことがあります。
しかし、「PCOSだから仕方がない」と長期間そのままにするのではなく、まず現在の状態を確認することが大切です。
特に、
2~3か月以上生理が来ない
半年に1回程度しか生理が来ない
排卵しているか分からない
将来の妊娠が心配
生活習慣について悩んでいる
ストレスや睡眠、疲れなども気になる
という場合には、一度自分の状態を整理してみてください。
まずは婦人科で必要な診察を受けて、
「自分の体調についてもっと相談したい」
「生理だけでなく、睡眠・疲れ・便通・食欲・ストレスなども含めて相談したい」
という方は、漢方相談という選択肢もあります。生理が来ないことだけを見て、自分を責める必要はありません。
まずは今の自分の状態を知ること。そして、これからどうしていくのかを一つずつ整理していきましょう。


