
生理不順に桂枝茯苓丸が良いと聞いたあなた。
桂枝茯苓丸は生理不順に処方される代表的な漢方薬です。桂枝茯苓丸を服用することで、生理不順が改善された方はとても多くいらっしゃいます。
ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。
それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、いくつもの症状が改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうこともあることです。
桂枝茯苓丸は、のぼせ症にて顔紅く鼻血がでやすい人、生理痛のある人、ニキビのできやすい人の生理不順に効果的です。
今回、桂枝茯苓丸の生理不順への効果と合うタイプについて
・桂枝茯苓丸の効能効果
・桂枝茯苓丸を構成する生薬
から説明させていただきます。
1.桂枝茯苓丸の効能効果
ツムラ25桂枝茯苓丸(医療用)の添付文書には、
体格はしっかりしていて赤ら顔が多く、腹部は大体充実、下腹部に抵抗のあるものの次の諸症:子宮並びにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害(頭痛、めまい、のぼせ、肩こり等)、冷え症、腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎
このように、月経不順、月経困難の効能効果の記載のあることから生理不順に効果があることが分かります。
ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。
それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、いくつもの症状が改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうこともあることです。
続いてどのようなタイプの人にこのような効果が現れるかをお伝えするため桂枝茯苓丸で改善できる東洋医学的な病態について説明します。
2.桂枝茯苓丸で改善できる東洋医学的な病態について
桂枝茯苓丸が東洋医学的にどのような病態を改善する漢方薬なのかを配合されている生薬から説明していきます。
桂枝茯苓丸
桂枝 (辛・温) 3.0
芍薬 (苦・平) 3.0
桃仁 (苦・平) 3.0
茯苓 (甘・平) 3.0
牡丹皮 (辛・寒) 3.0
桂枝茯苓丸は5つの生薬を配合して作られています。
牡丹皮の働きで血の熱をとり、桃仁により熱で燥いた血に潤いを与えて滞りを取り除き、茯苓で血液の水分バランスを整えて血を正常な状態に戻し、芍薬で筋肉のたるみをひきしめて血流を改善し、桂枝で陽気を補い、血液の流れに勢いをつけてさらに血流を改善するように働きかけます。
血液は、栄養や酸素だけでなく熱も全身に運んでいます。東洋医学では、血流が悪い場所ができるとそこに熱がこもり、熱のこもりが血を濃くしてさらに血流を悪くすると考えます。この血流の悪さが、生理不順の原因になる場合があります。それを上記の5つの生薬を組み合わせて改善させていくのが桂枝茯苓丸です。
桂枝茯苓丸は、のぼせ症にて顔紅く鼻血がでやすい人、生理痛のある人、ニキビのできやすい人の生理不順に効果的です。
これは、添付文書に体格はしっかりしていて赤ら顔が多く、腹部は大体充実、下腹部に抵抗のあるものの次の諸症と記載していることからと、桂枝茯苓丸が、血に熱をもって血流が悪くなっている東洋医学的な病態を持っている人に合うことから、血流が悪くなると、熱が身体の上部にこもりやすくなるためニキビができたり、のぼせて逆に手先や足先は冷えるような人、子宮の血流が悪くて生理痛になる方、に桂枝茯苓丸は威力を発揮します。
3 桂枝茯苓丸は、丸剤が効く
桂枝茯苓丸は、~丸と記載されている通り、生薬末を蜂蜜で練った丸剤が本来の形です。今は、簡単に服用できるようにエキス顆粒となっているものが主流です。エキス顆粒は、生薬を煮て煮汁を粉にふきかけて、粉となっております。よって水溶性の成分となります。丸剤の場合は、生薬末なので、水溶性や脂溶性や芳香性の成分すべて入っています。よって、成分はどうしても変わってしまいます。もともと大昔の人が、経験則から丸剤にしたものなので、それに従った方が、効き目があると推測されます。ですので、桂枝茯苓丸は、丸剤のものを服用した方が効果的です。
まとめ
桂枝茯苓丸は生理不順に処方される代表的な漢方薬です。桂枝茯苓丸を服用することで、生理不順が改善された方はとても多くいらっしゃいます。それは、桂枝茯苓丸の添付文書の効能効果に月経不順、月経困難の記載があることからも分かります。
ただ、漢方薬の効能効果には、ある特徴があります。
それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合には、いくつもの症状が改善していきますが、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうこともあることです。
桂枝茯苓丸は、のぼせ症にて顔紅く鼻血がでやすい人、生理痛のある人、ニキビのできやすい人の生理不順に効果的です。
これは、添付文書に体格はしっかりしていて赤ら顔が多く、腹部は大体充実、下腹部に抵抗のあるものの次の諸症と記載していることから、そして、桂枝茯苓丸が、血に熱をもって血流が悪くなっている東洋医学的な病態を持っている人に合うことから分かります。
桂枝茯苓丸は、~丸と記載されている通り、生薬末を蜂蜜で練った丸剤が本来の形です。もともと大昔の人が、経験則から丸剤にしたものなので、それに従った方が、効き目があると推測されます。ですので、桂枝茯苓丸は、丸剤のものを服用した方が効果的です。


