加味逍遙散, 桂枝茯苓丸

辛い生理前の情緒不安定から解放!あなたに最適な薬の選び方4選「比較表つき」

生理前の情緒不安定に効くお薬をお探しのあなた。とても辛い想いをされているのだと思います。生理前の情緒不安定は、お身体の問題なので、決して自分を責めたりしないでくださいね。

生理前の情緒不安定に効く代表的なお薬は、血の道症の効能のある漢方薬などの生薬配合のお薬です。血の道症とは、聞き慣れないと思いますが、女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことで、まさに生理前の情緒不安定に当てはまるものです。

この他にも月経前症候群の緩和の効能を持ったお薬もあります。

ここでは、生理前の情緒不安定に効くお薬についてご紹介いたします。ご自身のお体に合った漢方薬を服用することで、生理前の精神不安から解放され、生理前も普段と変わらず過ごせるようになります。ぜひ、ご参考にしてください。

【薬剤師が選定】生理前の情緒不安定を治したい方へおすすめのお薬

1章では薬剤師が選定した生理前の情緒不安定を治したい方へおすすめのお薬をご紹介いたします。実際、当店の漢方相談で、その方にあった最適な漢方薬を服用していただく事で、生理前の情緒不安定が改善しております。

漢方治療は、根本的な治療法となります。だからこそ、根本的治療を望む生理前の情緒不安定には、漢方薬をおすすめいたします。 

桂枝茯苓丸

(おすすめの理由)
漢方薬は、合う合わないがありますが、比較的合うことの多いのが特徴です。

(効果)
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび

(副作用)

  • 皮膚症状:発疹・発赤、かゆみ
  • 消化器:食欲不振
  • 肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振など

(取得方法)
漢方薬局やドラッグストアで購入可能。

(費用)
15日分で3000円~4000

(服用方法)
13回、毎食前または食間に服用してください。

(注意点)
市販の桂枝茯苓丸は、桂枝茯苓丸料がほとんどです。

桂枝茯苓丸は、丸という文字が入っている通り、本来は丸剤です。丸剤は、生薬を細かくして、蜂蜜で丸く固めたものです。簡易的に、生薬を煮だしたエキスを顆粒状にしたものが、桂枝茯苓丸料です。

本来の効き目を求めるには、丸剤がおすすめです。市販でも丸剤のものがありますので、できればそちらを選択した方が、本来の効果を実感しやすくなります。
※    効果・副作用・服用方法は、クラシエ薬品の桂枝茯苓丸料を参考にしております。

加味逍遙散

(おすすめの理由)
生理前の情緒不安定の代表的な漢方薬です。熱くなって頭に汗をかき、その後で寒くなる。このような寒熱の症状があれば、合うことが多いです。

(効果)
体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症

(副作用)

  • 皮膚症状:発疹・発赤、かゆみ
  • 消化器:吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感
  • 肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
  • 腸間膜静脈硬化症: 長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれる。

(取得方法)
漢方薬局やドラッグストアで購入可能。

(費用)
15日分で3000円~4000

(服用方法)
13回、毎食前または食間に服用してください。

(注意点)
体の冷えを特に感じている人には、注意が必要です。
※    効果・副作用・服用方法は、クラシエ薬品の加味逍遙散料を参考にしております。

命の母ホワイト

(おすすめの理由)
命の母シリーズの生理周期に伴って現れる方向けの生薬製剤です。漢方薬の当帰芍薬散をベースに胃腸の弱い方でも服用しやすくするために桂皮や人参を配合し、さらに、上に昇った気を下げ、血の巡りをよくするように大黄・牡丹皮・桃仁を配合してあります。

(効果)
月経痛、月経不順、ヒステリー、腰痛、頭痛、貧血、冷え症、血の道症、肩こり、めまい、動悸、こしけ

(費用)
180錠 2,824円(15日分)

(摂取方法)
14錠、13回毎食後に水又はお湯で服用してください。

(副作用)

  • 皮膚症状:発疹・発赤、かゆみ
  • 消化器:胃部不快感、食欲不振、吐き気、便秘、はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛

(注意点)
合わないと、下痢したり、食欲が落ちたりするので、そのような症状がでましたら服用を一度中止してください。

プレミフェン

(おすすめの理由)
チェストベリー(Chasteberry)配合の医薬品。チェストベリーは、地中海沿岸地域などに自生するチェストツリーの果実です。ギリシャ・ローマ時代からさまざまな婦人科疾患の治療に伝統的に使われてきた西洋ハーブの医薬品です。自然由来のお薬です。

(効果)
月経前の次の諸症状(月経前症候群)の緩和:乳房のはり、頭痛、イライラ、怒りっぽい、気分変調

(費用)
301,980円(税込)

(服用方法)
成人女性(18歳以上) 11錠、11回服用する。18歳未満の方は服用しないでください。

(副作用)

  • 皮膚症状:発疹・発赤、かゆみ
  • 消化器:吐き気、下痢、

(注意点)
生理の初日からの服用がおすすめです。

低用量ピル

(おすすめの理由)
医師の診察を受けて、ピルの服用が最適か判断のもと服用できます。

(効果)
保険適用の効果は、月経困難症です。ただ、女性ホルモンの変動を抑えることができるので、女性ホルモンの変動による情緒不安を抑える効果が期待できます。

(費用)
自費診療で1ケ月で約10,000円、クリニックによって変動があります。
生理前の情緒不安定に月経困難症もある場合、医師の診察の結果、保険診療となる場合があります。

(服用方法)
111錠服用します。

(副作用)
血栓症のリスク等があります。

(注意点)
飲み始め3ヶ月ぐらいは、安定しないことがあります。

【比較表でみる】根本的に治したいなら、漢方薬がおすすめ 

薬の種類

自分に合った
漢方薬

命の母ホワイト

プレミフェン

低用量ピル

根本治療になるか

短期的な症状抑制

特徴

症状が起きている原因にアプローチできる。(漢方医学的)

複数の漢方薬を組み合わせたような生薬構成になっていて、比較的幅広い人に合うようになっている。

地中海沿岸地域などに自生するチェストツリーの果実を使用している。自然由来。

女性ホルモンの変動をコントロールできる。

価格

1ケ月 8,000円~10,000

152,824 

301,980

1ケ月 10,000

 根本的に治したいなら、漢方薬がおすすめです。辛いので早く何とかしたいなら低用量ピルという選択肢もあります。ただし、根本治療にはならないので、継続的に服用していかなくてはなりません。

漢方薬を服用して、生理前の情緒不安定が改善した実例

 自分に合った漢方薬を服用して、生理前の情緒不安定が改善した実例をご紹介いたします。

患者様の状況

29歳の既婚女性。仕事場で主に人間関係によるストレスを日常的にかかえていている。

現在、妊活中。タイミングをとっているがなかなか上手く行かない。それで不安やストレスになることもある。

症状

仕事場でストレスを感じていることから、常に不安やイライラを感じながら生活している。特に生理前になるとひどくて、気持ちがもたないと思うと仕事中でも席を外して、トイレにかけこみ、自然と涙がでるような事もある。

漢方服用から改善までの流れ

生理前の情緒不安定で毎回辛い思いをしており、何とかしたいのと、生理不順もあり、妊活もなかなか上手く行かないので、自分に合った漢方薬を服用して、何とか改善したいと思いで漢方相談を予約して来局。

詳しくお体の状態を伺い、お体に合った漢方薬と自然の滋養強壮薬である松寿仙の服用を開始しました。2ケ月後の生理では、「あ、生理きた」という感じで、生理前の情緒不安定を感じることなくいきなり生理が来て、驚きました。

服用を継続した今の状態

2週間に1度のペースで来局し、その時々のお体の状態をお伝えして、妊活のための体づくりを漢方薬で続けています。生理前の情緒不安定は、でていません。

自分に最も合った薬の選び方

自分に最も合った薬の選び方についてご紹介いたします。

症状に対してダイレクトにアプローチして、早く症状を抑えたいならプレミフェンややピル等がおすすめ 

生理前の情緒不安定の症状を早く抑えたいならプレミフェンやピル等がおすすめです。

プレミフェンには、1ヶ月服用しても効果がみられない場合は服用を中止して医師、薬剤師、登録販売者に相談してくださいとの注意書きがあり、お体に合っていると1ヶ月で効果がでてくるからです。また、ピルは、服用により早々に女性ホルモンの変動がなくなるため、早く症状を抑えることができるからです。生理前の情緒不安定の症状を早く抑えたいならプレミフェンやピル等がおすすめです。 

根本的に治すなら、漢方がおすすめ

漢方薬には、症状を抑えるのではなく、根本的に治す力があります。生理前の情緒不安定を引き起こしている原因を漢方医学的に特定できれば、それに対応する漢方薬を服用することで根本的に治すことが可能だからです。原因にアプローチできるので、根本的な改善が期待できます。

症状がひどすぎるようなら、ピルで緩和させながら、漢方を服用する方法もあり

 症状がひどすぎるようなら、ピルで症状を緩和させながら、漢方薬を服用する方法もおすすめです。ピルを服用することで、症状を抑え、根本的に治すために漢方薬を服用します。そして、一定期間たった後にピルを中止すると、漢方薬の服用を続けた効果により、症状が改善しています。症状がひどすぎる場合は、そのような選択もありだと思います。

漢方薬局で自分に合った漢方薬を相談する

生理前の情緒不安定にお悩みで、根本的に治療したい方は相談先の1つとして一度漢方薬局をご利用ください。

なぜなら、漢方医学的にご自身のお体の状態を把握する事、それに合った漢方薬を選ぶことはとても難しいからです。漢方薬での根本治療の場合、1つの漢方薬で改善することは少なく、多くの場合、服用した後の体の変化に対して、さらに漢方薬を選んでいくという過程を繰り返すことで根本治癒に向かいます。これには、かなりの知識と経験が必要となります。根本的に治療したい方は相談先の1つとして一度漢方薬局をご利用いただくと良いと思います。

まとめ

 生理前の情緒不安的に効くお薬があります。

生理前の情緒不安定を治したい方へおすすめのお薬として、漢方薬、命の母ホワイト、プレミフェン、低用量ピルがあります。根本的に治したいなら、自分に合った漢方薬がおすすめです。ただ、早く症状を押さえたいならプレミフェンややピルをおすすめします。症状がひどすぎるようなら、ピルで緩和させながら、漢方を服用する方法もあります。

生理前の情緒不安定にお悩みで、根本的に治療したい方は相談先の1つとして一度漢方薬局のご利用をおすすめいたします。

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迷われる方も多くいらっしゃいます。

丸の内大島薬局では、症状の大小にかかわらず、

お一人おひとりの体と心に寄り添ったご相談を大切にしています。 

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こんな悩みをお持ちの方へ──

  • 生理不順やPMSがつらく、日常生活に支障が出ている
  • ピルをやめた後から体調が不安定になっている
  • 妊活を続けているが、なかなか結果が出ず焦っている
  • 過敏性腸症候群で外出や仕事に不安がある
  • 慢性的な副鼻腔炎で、鼻づまりや後鼻漏が治らない
  • 病院で「異常なし」と言われたが、不調が続いている
  • 薬を飲んでも症状がすぐに再発してしまう
  • 慢性的な疲労感や冷え性に悩んでいる
  • 自律神経の乱れから、不眠や気分の落ち込みがある
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    なかなか改善できないお身体の悩み、ぜひ一度、思い切ってご相談ください。
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